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柚子の収穫が盛んなこの時期 ボロいウッドデッキから見える 柚子を積んで行き交う軽トラ この仕事の少ない山の中では 貴重な稼ぎ時 それをウッドデッキから 見下ろしながら 瞑想と九割ほどの断食にふける 何処ぞからやってきた移住者 …… 時には水分を摂ったり 煙草を吸ったりもする 少し緩めの行を昨日の 瞑想は朝から 断食は昼から開始した 前の記事にも書いた通り 到底 仕事をする気にはならず それならば とことん何もしないという選択をした …… 夜は中々寝付けないくせに 瞑想に入ると いつの間にか夢を見ていたり 気が付くと 思考の波に襲われていたりと 心地のいい次元を 長い間維持するのは難しい 「皆は頑張って働いてるのに」と 否定的になればソワソワして 「何の問題もなかった」と気付けば 安心して没頭できる しばらくは続けたい という気持ちだが どうなるかは分からない… その夜 苦しみが薄れている事に ふと気付き その代わりに 楽しさのような感覚があった …… そして二日目 いつも通りに 歯磨き髭剃り洗顔を済ませ 仏様達に挨拶 そして読経をし (仏教徒ではない) 今日は雨の為 家の中で再び瞑想に没頭 お昼頃になり土間へ行き 前日に玄米と一緒に炊いた 大豆を一粒口に入れ 豆のような乳のような味を 噛みしめる… …… 行を始める前の日に 友人にもらった椎茸の下に 新聞をひいていた その新聞の記事に目をやると 一人の作家の女性が 大きく写っていた 全く知らない人 そもそも作家にも新聞にも 僕は全然興味が無いのに 何故か気になって 何度もチラチラと目をやる 「子供だけに見える世界の真実」 という言葉に感銘を受け すぐさまこの作家をYouTubeで調べた 僕はこれを見て 涙をボロボロと流し 本当に 本当にありがたいと思った そのポイントがあるが それはあえて内緒とします もしも気になる人がいたら 長いですが見てみて下さい 以上 ……
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いつかの星-朗読 (BGM/Shining Boy & Little Randy)
人生とは なんて哀しいのだろう 人生とは なんて切なく儚いのだろう …… 沢山沢山 悩み、迷い、苦しみ 涙を流しながら険しい道を歩き 一生懸命に創られていく物語 沢山沢山の記憶 同じ時を共有した家族や仲間達 育んだ絆 出会いと別れを繰り返し 何かを拾っては何かを捨て 悲しみに打ちひしがれても 一生懸命に生きる命 それでもいつかは 何事も無かったかのように 人知れず 空へと消えていくんだ たった一人 静かに 空へと帰っていくんだ …… ここは浮かんでもなく どん底でもない ここは地上 ここに生まれてくるもの これはきっと 慈悲という感情 この瞬間 ここにいる大切な命を 全身全霊の愛で 包んであげたくなるような そんな気持ち そして いつでも脳裏に浮かぶ 君の旅立つ後ろ姿 何事も無かったかのように 人知れず 空へと消えていく事だろう …… 何もかもが流れるままに 移り変わり 昨日と同じものは 何一つありはしない それはまるで 大空の雲のように その移り変わっていく 時の狭間 今という この瞬間ここに立ち 見て聞いて触れて 訪れたこの感情を味わっている そしてこれもまた 移り変わり形を変えていくんだ あの雲のように ……
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