見出し画像

地域では、コミュニティの広がりを直に感じることができる

村内で知らないカップルとの出会い

とある日、僕は、雨の中ビチョビチョになりながらジョギングしていました。すると前方から、傘をさした二人組のカップルが歩いてきました。その二人にかけた、僕の第一声は、「あなたたち誰!?」でした。さて、頭のおかしな人は、僕とカップル、どちらでしょう。

という問題を、まず投げかけてみました。

正解は、明らかに僕です。でも僕からすると、その二人組に不審感を感じてしまったのです。その理由は、村で見たことのない人たちだったからです。人口約430人の山奥の小さな村では、毎日会う人は一緒で、飲む人は一緒で、コミュニティがとにかく狭いんです。それで、知らない人が村を歩いていると、不審に思ってしまいます。その結果出た言葉が、「あなたたち誰!?」でした。

その二人組のカップルと話していると、隣の集落に新しく移住してきた人たちだということが分かります。僕の集落にある、スナックを目指して歩いていることが分かりました。それを聞いた僕は、スナックの場所を二人に教えました。

ジョギングを終えた僕は、シャワーを浴びてそのスナックに向かいました。二人と再会し、お酒を飲みながら、初めましてトークを交わします。そうしているうちに、僕はコミュニティを広げたくなります。二人に、村を感じてほしくなります。そして、村の友人を誘い、最終的に皆で宴会です。

それは、観光のお客さんでも一緒です。観光のお客さんと村民の区別は容易です。そして、村で飲みたいお客さんがいると、スナックを紹介します。そして、皆でパーティーの始まりです。

広がるコミュニティ

このように、普段のコミュニティが狭い村では、コミュニティの広がりを直に感じることができます。それは、都会のそれとはまた違った感覚です。新しい出会いに幸せを感じ、村の友達が喜んでいるのを見て、また幸せな気持ちになる。これは、田舎暮らしの素晴らしさだと感じます。

日頃、都会での人間付き合いに閉塞感を感じていたり、人との距離の遠さに疑問を感じている方には、村暮らしはおススメです。田舎移住の素晴らしさの一つは、このようなコミュニティの狭さにあると感じます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?