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コロナ禍での創業をどう考えるべきか/コップの水が溢れる瞬間

毎週金曜日投稿というのは、ちょうど一週間あった出来事をざっと振り返るには適していて、また次の新しい一週間に向き合うだけの情報を土日に引き渡すような役割があることに気が付いた。

そんなもっともらしい言い訳を毎週探しながら、「もう毎週投稿は辞めてもいいんじゃない?」と甘い誘い文句をこぼすもう一方の自分を騙し騙し説得しながらなんとか今日まで来たわけではあるのだけれど。

そんなこんなでこの一週間の出来事を振り返ってみると、やはり顧問先とのコロナ対応が多かったように思う。

さて、今日考えてみたいのは、そんなコロナ禍での創業をどう考えるべきかというテーマ。

創業支援をしていくに当たり、このテーマとはいずれ向き合うことになるとは思っていたが、このコロナ禍で私自身も実際に創業して少し気付いたこともあるので少し考えてみたい。

■まずは自分自身が今置かれている環境から考える

まず、前提として整理しておきたいのが、時系列での区分である。

大きく分けて、

①コロナ禍前(約2年前)に創業された方
②ここ2年程の間に創業された方
③これから創業される方

の三区分に分けられる。

コロナ禍を認識した上で創業したのか否かは、大きく異なってくるためである。

今回はあくまで③これから創業される方向けのテーマになる。

具体的には、自分自身、②というコロナ禍で創業した立場として、どのように考え向き合っていて、③の方にどのような知見を残せるのかということである。

ただ、実際の仕事上のやり取りは、当然①コロナ禍前(約2年前)に創業された方とのものが殆どなので、①→②→③というようなバトンを繋ぎたいという心持ちが前提にあるのを理解して頂けたらと思う。

私自身は、本当はコロナ禍が始まる前に創業を考えた身であるものの、一旦踏み止まったという経緯がある。コロナがなければ2020年中に開業していた可能性もあった。

ただ、流行り始めの一番しんどい段階、空白期間を作るだけの余談が許されないような時期に、関与している担当先を放り出して自分の道を突き進むようなことは個人的には到底考えられなかった。

自分の収入が不安定になるリスクも当然考慮した部分はあったが、それよりも担当先がある程度コロナ対応の道すじがつく段階まではなんとか並走しないとという気持ちが綺麗事抜きで一番だった。

なので、このコロナ禍で創業を迷われている方がいたとしたら、まずは自分自身の置かれている環境を客観視した上で、「今がその時期なのか?」と自問自答してみると良いように私は思う。

■最後は勝手に溢れてくる

ただ、あくまでそれは第一ステップに過ぎない、とも一方で、思う。

結局の話、創業するのは他でもない自分自身なわけで、周りの環境云々はあくまで副次的な要素にすぎないからである。

もう少し踏み込んで言うと、外部の環境を理由に創業を躊躇っているとしたら、実際に創業するだけの想いが高まっていないという現れでもあるということである。

想いをコップの水に喩えてみると、それは"注ぐ"というよりも"溢れる"という表現が正確だという実感がある。

創業者に話を聞いてみてもそのような場合が多く、また実際に私自身もそうだったのだが、もう創業して○○に○○を届けたいというような想いが、一定ラインを超えると勝手に溢れ出してくるのである。

これは決して誰かに注がれているわけではなく、ましてや自ら能動的に注いでいるわけでもない。沸々と内側から込み上げる湧き水の如く、勝手に溢れ出るのである。

そこに至るまでには、当然ながらマインド面だけではなく、このコロナ禍という不透明な時代でどう資金的な目処をつけていくか、あるいは顧客を開拓していくか等の現実的なシミュレーションを繰り返したり、色々な人に意見を求めたりすることが必要なわけなのであるが、それらを通じて自らのコップに徐々に水が注がれていく。

そんな過程を経て、自らの中で溢れてこぼれ出す瞬間が最後に必ずくる。

それがまだ来ないのであれば、その瞬間までは創業しない方が良い、というのが私なりの回答である。

コップの水が満タンに見えたとしても、他人から注がれた水は、どうやら表面張力がはたらくらしい。他でもない自分自身が創業するわけなのだから、自らが納得した上で実行するのは何よりも大切だと改めて思う。

■おわりに

ある程度の不確定要素は織り込み済みで創業したわけなのであるが、今回のオミクロンはまたこれまでとはまた少し違った意味で厄介だと感じている。

そんな中でも懸命に事業を前に進めようとする事業者と同じ立場で並走すべく、私は創業した。この経験は、この時代でしか味わえないと確信したからだ。

まだまだ道半ばでやりたいことのこれっぽっちも進められていないが、少しずつでも形にしていきたいと思う。

※  ※  ※

最後に、話変わりますが、ホームページ完成しました!

A2Kさんにお願いしてようやく形になりました。

創業者同士で作り上げられたという意味でもとても良かったと思いますが、私の想いをより深い部分から形にしてくださったと感謝しています。

気持ち新たに進んでいきたいと思います。

それではまた!




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