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【トレーニングメニュー紹介④】目的を持って受ける/運ぶ

今日の晩御飯を困った人がクックパッドを開くように
明日のメニューに困った人が見てくれるような記事にしたい

もちろん「なにをやるか」よりも「誰がやるか」で全然違うトレーニングになるのは重々承知の上で。
食材は同じでも、調理過程や味付けが違えば全く別の料理になるわけで。
「誰が作ってもそれなりに美味しくなるインスタントラーメン」のようなメニューを目指しているので、そのままいただこうが、10分待ってから麺が伸びてから食べようが、粉チーズやマヨネーズをかけて味変しようが、自由にしてください。

どんな味付けにしたかはまた教えてくださいね!

ここ最近どうも次の目的を持たずにボールを受ける選手が多い気がして
とにかく「仲間が困ってるから助けなきゃ!」ということでボールに寄って行ってしまう選手が多く(U13で動かせるパスの距離と個人戦術のサポートの優先順位を考えればある意味正解なのですが)

「目的を持ってプレーさせたいなぁ」という日のメニューです。

U13の選手に限らず「手段」と「目的」がごっちゃになっている育成年代の選手や指導者の方は多いのではないでしょうか?
ネイマールのドリブルかっけぇ!」はとても良いことなのですが、「ネイマールのドリブル」は「ゴールを奪うための手段」の1つでしかないわけで。
「目的」「ゴールを奪うこと」と仮定すれば、それが1番効率が良いのか、相手にとって1番脅威だから選択しているプレーだということは忘れてはいけませんね。

ではその「目的」はなんなのかというのは、サッカーというゲーム(競技)においては「ゴール」であることは間違いないのでしょうが、もっとディテールにこだわるのならば「フェーズ」「ゾーン」「レーン」によって異なってくるのものだと考えています。

最終的な「目的」はゴールであっても、その状況に応じた「目的」正確に理解し、瞬時に判断し、1番効果的なプレーを選択できるのが、良い選手の条件だと私は思います。
ビルドアップの目的は「安全に前進すること
だと思いますし
中盤では「相手のプレッシャー下の中でボールを保持し前進させること
だし
相手のゴール前では「相手ゴールにパワーを持って迫ること
が目的になれば、最終的にはゴールを奪えるのではないかというのが私の中のなんとなくのモデルです。
もちろんボールを持っている選手(オンザボール)持っていない選手(オフザボール)が両方関われないと目的を達成できないですね。
(もちろん各プレーの定義づけはプレーモデルや戦術で色々あっていいと思います)

目的を持ってボールを受ける①

▷トレーニング目標
目的を持ってボールを受けにくる/受けさせる
▷獲得させたいプレー
・次の目的に向かって正しいサポート
・目の前の相手を打倒する
(逆をつく/奥を動かす)
・ボールを前進させるためのサポート
(相手を広げる/触らずに前進させる)

このトレーニングはビルドアップのスタートのイメージのトレーニングなので自分の中で目的を「ボールを前進させること(=Sにボールを渡すこと)」と定義づけて行います。
サポートの選手は時には、サポートすることで相手を引き付けて、ボールを触らずとも前進させることもできますね。それはそれで「ナイスプレー」だと思います。

目的を持って受ける/運ぶ

▷トレーニング目標
目的を持ってボールを受ける/受けたあとに運ぶ
▷獲得させたいプレー
・運ぶドリブル(コンドクシオン)の効果の理解
→いつ/どこに(誰に)/どうやって
・奥の相手を動かすドリブルとサポート

こちらは先ほどのトレーニングよりもより中盤の攻防に近いイメージです。
スライドが間に合ってないから同サイドを攻略するのか
相手を動かすために揺さぶるのか
相手が広がったから中央突破するのか

あいての状況を認知した中でより相手にとって脅威な形で列を越えられる方法を探るためのトレーニングです。
より1人1人の自由度が高い分、状況に応じた的確なジャッジが必要ですね。

【ゲームモデル】【プレーモデル】が明確に策定されているチームや年代では、それらに即した【目的】を決めてあげる(こちらで設定する)のも良いかもしれませんね。

さてさて、今日はこの辺で。
指導者にとっては1週間のメインイベントとなる週末です。
みなさん、良い週末を!



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