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13.空想の秋

夏の終わりを迎えている。
暦だけで言えば立派な秋だが、今年の夏の暑さはまだまだ引っ張りそうだ。

読書の秋というには、結構早い気がする。
だけど洋服ネタばかりを書いているので、ジャンルを変えて本について書いてみようと思う。
その中でも、今回は好きな作家の原田マハさんについて。

原田マハさんの作品は6冊持っている。
そのうち風神雷神は上下巻で、丁度いま読み進めているところだ。
父親の影響で、ぼくは絵を見たり描いたりすることが好きで、幼い頃には父が美術館や展覧会に連れて行ってくれた。
美術に対しての知識はそれ程深くはないが、絵だけは人並み以上描いていたので、小中高を通して学校での美術の評価は高かった。

大人になった現在でも、美術に関する"何か"にはちょっと敏感で、ある時某大手書店にて販売されていた原田さんの作品に目が入った。
原田さんについてその時は何も知らなかった。はじめて購入した作品は『たゆたえども沈まず』。
本を手に取った理由は、好きなゴッホが描かれているから。

「好きなゴッホが出てくる小説だし、読んでみよ」正直期待はしていなかったが、その感情は見事に打ち砕かれる。

ゴッホの生涯を、原田さんなりの解釈で描かれていて、頭の中でストーリーを映像化しながらどんどんページは進む。ゴッホの絵に対して貪欲で、いかにも人間的な短い人生が1冊に詰まっている。
現代の誰もゴッホと会って話をしたことなんかないのに、どうしてここまでリアルなんだろうか。
どんどん小説に引き込まれ、読み終わってからも余韻が残った。活字を読んだだけなのに、映画以上の映像が頭によぎったのだ。

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正直、読書はあまり好き(得意)ではない。
活字を長時間読む集中力がないからだけど、良い本は別だ。
今年の秋も素敵な本との出会いを楽しみにしている。

本日はここまでです。
ご覧いただきありがとうございます。

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