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写真で辿る旅行記 vol.10 シンガポール 2015年

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#写真で辿る旅行記

仕事でもプライベートでもこれだけ海外と繋がる人生を決定づけたのは、間違いなく、社会人2年目で一年の約半分をシンガポールで過ごしたからだった。その2011年以来、シンガポールには何度も訪れている。

2015年は自ら両親と妹を連れてシンガポールに行った。自分たちでは絶対に海外に行こうとしない両親達だから、こちらから誘ったのだが、「自分がガイドする」「これから歳を取ったら行く機会もなくなるよ」などと説得したら、意外とすんなりと了承してくれた。

シンガポールは国全体でも東京23区より少しだけ広いくらいの面積なので、5日間くらいあれば主要なスポットは回ることができる。

定番スポットではマーライオン、マリーナベイサンズ、ナイトサファリ、食事だとチリクラブ、バクテーなどを専属ガイドとして案内して回った。

セントーサ島は一人で行って歩き回っただけだったので、家族と行ったときの方が楽しかった。カジノでは負ける男達を尻目に、母親がルーレットで元金を倍くらいまで増やしていた。まさにビギナーズラック。

セントーサ島には、ユニバーサルスタジオ以外にも自然の中に作られたアトラクションがある。代表的なのが、島の山の上からビーチまでロープ一本で下るメガジップというもの。私の計画ではこのあたりを遊ぶことは無いだろうと思っていたが、まさかの両親が乗り気で、家族4人で挑むことになった。

家族4人がハーネスを装着され、山の上に立てられた発射台まで登る。ロープは2本なので私と妹が先に乗ることに。熱帯雨林越しにはるか先のビーチが見える。飛び出すまでは実はかなり怖かった。

えいやっと飛び出してスピードに慣れてくると景色を見る余裕もできてくる。後ろを振り返ると両親が少し離れたところを滑っている。母親は姿勢が安定しないのかずっとくるくる回っていた。ビーチまではあっという間だった。

滞在中、半日だけ友人に会うために別行動をした。『オーチャードで集合ね。地下鉄は乗るの簡単だから頑張って。道に迷ったらwifi掴まえてgoogle mapで調べて。』くらいのラフな感じで送り出したのだが、問題無く合流できた。やるじゃん両親。

最終日まではあっという間だった。最後の夜は、出張していた頃にもたまに来たLevel33というビアバーレストランで。マリーナベイサンズを望むビルの33階にあるのが名前の由来だ。テラス席からは遮ることなくマリーナベイサンズを目の前に見ることができる。

ライトアップされたマリーナベイサンズの写真はどこから撮っても絵になるが、このテラス席から撮った写真はサンズのモール・ホテル・観覧車の奥行きを持ったアングルが気に入っている。

家族はとても楽しんでくれたようだったので、企画して良かったと思っている。昔はよく家族旅行に行ったけれど、高校生くらいからは行かなくなったので、良い思い出になった。実家に帰った時など今でもたまにこの旅行のことを話す。大人になってからの共通の思い出は貴重だ。

日本に帰ったあと、google photoでアルバムを作って家族に送った。これで専属ガイド兼カメラマンの役割は完全に終わった。

写真で辿る旅行記 vol.10 シンガポール 2015年

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