編集後記 - 写真で辿る旅行記 vol.1-10
これを書き始めるとき、まずは10記事、を目標にしていた。無事にそこまで到達できてホッとしている。
始めようと思い立ったのが5月13日。その日のうちに初めての記事を書いた。10記事目の投稿が今日5月24日なので、ほぼ1日1記事のペースで書き続けたことになる。
使う写真だけは先週末に10記事目まで選んでおいたので、平日の仕事が終わった後でも文章を書くだけでよかった。写真選定と補正は悩むと時間がかかってしまうので、一気にやってしまったのは正解だった。
書き始めることにしたきっかけは、この外出自粛期間中ずっと家にいて、書籍や動画などインプットはたくさんあるけど、自分でアウトプットする何かがないと思ったことだった。その日のEvernoteの日記にはこんなことを書いている。
自分でのアウトプットについては日記的にインターネットに載せてみる。
留学中の日記みたいに、しっかり残したものがあることで自分で振り返る楽しみもある。
でもただ漫然と書くだけでは面白くない。せっかくなら他の人に読んでもらってフィードバックが欲しいし学びがありたい。
余り壮大にやると続かなくなるから。一つ一つステップを作って、一つクリアしたら次、その次と細切れにしてやってみる。シリーズもの。
フォーマットも決めてしまった方が悩まない。書くことに集中できる。
10年間撮りためた写真＋旅行の日記を組み合わせる。
カナダ留学中は「こんな経験人生でもう無いかもしれない」と思って、毎日写真付きで日記をBlogとして書いていた。これが今では自分にとって貴重な記録になっている。
旅行の中にはモレスキンの手帳を持っていって手書きの記録を残していた場合もあるけれど、全てではない。だから今改めて、過去の色々な旅行の記憶をとどめておくということは、後から振り返ると意味があると思った。
旅行について書いてみようということは決まった。次はどのような記事として書くかを決めなければいけない。
旅行の記録を残そうと思うと、時系列で事細かに書こうとしてしまうのは自分だけだろうか。こんな具合に。
『x月x日。快晴。朝食はホテルのバイキングで済ませた。種類が多いので毎日食べても飽きない。今日最初に訪れたのはxxxだ。ホテルからはバスを途中で乗り継いで15分ほど…』
今回はこの形式はやめようと思った。理由はまず、旅行をしてから時間が経っている国も多く詳細を再現することが難しいこと。それから、読んでいても楽しくないこと。確かに「旅行の記録」としては間違っていないのだが、自分にとってもnoteで見てくれた人にとっても面白くない記事になってしまう。
だから、予めそうならないようにフォーマットとルールを決めた。
・写真は一記事につき一枚のみ、冒頭に載せる
・自分で撮った写真だけを使い、クオリティにこだわる
・文字数は1,000~1,500文字くらいまで
・記録ではなくストーリーとして書く
「ストーリーとして書く」というのは具体的に定義するのは難しいが、旅行で体験した事実に対する自分の考えたこと・感じたことにフォーカスする、旅行そのものの範囲を超えてその旅行と関連する経験を絡めて書く、というイメージを自分の中には持っていた。
この「ストーリーとして書く」という作業は、一つ一つの「点」としての旅行から、ひとかたまりの「線」＝ストーリーを自分の人生の中に再発見するということにも繋がる。記事を書き続けながら、このひとかたまりの「線」を再発見するという視点が自分自身にとって大きな価値になるという思いが強くなっていった。
さて、後はいかにして三日坊主にせずに続けていくかが課題だ。これについては、やりきれる目標をこまめに作っていくことで解決を試みた。
幸いにも記事のネタになりそうなものはたくさんあるから、まずは海外だけに絞って10個の記事を書いてみる。10個書けたら、もう10個海外の記事を書いてもよいし、国内の記事を10個書いてから再び海外に戻っても良い。または、食事編などを書いても良い。そんなイメージを持ちながら、海外版で10個記事を書く、ということを最初の目標にした。
このような理由で、記事はシリーズ化されて、"vol.1"といった番号がついている。
もう一つだけ自分に課したルールがある。それは10記事書き終えるまで他のことを書かない、ということ。記事を書き始めると他にも書いてみたいことが思い浮かんでくるのだが、そこで脱線してしまうと10記事という目標にたどり着けない可能性がある。だから、書きたいと思ったネタは我慢してこの旅行記だけを書き続けた。
結果としては、最初に決めたルールが上手く機能して、無事に10記事までたどり着くことができた。
これからも旅行記を書くときは今のルールを続けようと思っている。旅行記以外の記事を書かない、というルールは少し緩くして、旅行記の投稿3つに対して1つのペースなら記事を書いてよい、ということにする。
旅行記として次に何を書くかは迷った。海外でも他にも書きたい国や、同じ国でも書きたかったエピソードがまだまだ残っているので、海外をそのままあと10記事書くこともできる。
でもあえてその気持ちを残したまま、国内編を書き始めようと思っている。海外編をまた書きたい気持ちが目指す先にあれば、そこまではまたたどり着けると信じて。
編集後記 - 写真で辿る旅行記 vol.1-10
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