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初投稿。

小学校の頃から野球が大好きで野球ばかり観ていた私がサッカーにハマったのは高校3年の夏、EURO2016を観てからである。

代表として選手が集まってやるサッカーは国ごとに色があった。どの国も観ていて楽しかった。そんな彼らが普段は別の国々の人たちとサッカーをしているとのことで、欧州のサッカーを観ることにした。

それから4年、サッカーをやってきた友人にも驚かれるほど知識を集めることができた。

世の中に多数あるサッカーに関する文章は大抵のものがサッカー経験者によるものであるが、私のような未経験者からの視点からの内容をここでは書いていきたいと思う。


白い巨人を目指す小人たち

今回は、私のお気に入りのチームであるスペインの強豪レアル・マドリード、通称「白い巨人」について書いていく。

テーマはレンタルされている選手。

レアル・マドリードのような強豪に所属する選手は書くまでもないスーパースターばかりである。そこで、あえてレンタル中の選手にフォーカスすることで若い選手についての知識を深め、これから先のサッカー観戦をより楽しいものにしようと考えた。

日本国内では誰もが名前を知っていると言っても過言ではない久保建英選手。彼は現在スペインのリーガエスパニョーラ1部のマジョルカというチームに所属しているが、登録上はレアル・マドリードからのレンタル(期限付き移籍)の選手である。

そんな彼らが今シーズンマドリードから離れてどのように過ごしていたかをまとめていく。


MF久保建英 RCDマジョルカ (19歳 日本)

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2019年7月にFC東京からレアル・マドリードに加入すると、8月にマジョルカに期限付き移籍。しかしチームは昇格したばかりの若手中心の編成であり、久保自身も慣れない右サイドハーフでの出場が主となった。数字で見れば4G4Aに留まっているが攻撃時のドリブルやパスセンスなどの久保の長所だけでなく、守備での貢献も見られ、評価を高めたと言える。


MFダニ・セバージョス アーセナル (23歳 スペイン)

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16−17シーズンの終わりにレアル・ベティスからレアル・マドリードに移籍するも、定位置を奪うまでには至らず、2019年7月にプレミアリーグのアーセナルに期限付き移籍。ここでもエメリ監督の下では出場機会に恵まれなかったがアルテタ監督になってからはコンスタントに出場し始めた。リーグ戦では未だ得点できていないが、FAカップではベスト4を決める値千金のゴールを決めるなどしてファンの気持ちを掴んでいる。噂ではアーセナルの会長がレンタル延長を望んでいるとし、来シーズンも英国での彼のチャレンジは続くと思われる。


MFマルティン・ウーデゴール レアル・ソシエダ (21歳 ノルウェー)

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神童と呼ばれたノルウェーの至宝が今季ついに覚醒した。オランダへの2シーズンのレンタルを乗り越え、ついに今年は国内リーグの古豪、ラ・レアルことレアルソシエダに期限付き移籍。トップ下として29試合に出場すると、バルセロナ相手にゴールを決めるなどリーグ戦4ゴール5アシストの大活躍。知る人ぞ知る選手から、スペインでは誰もが知る選手となった。しかしレアル・マドリードは来年マドリードに連れ戻す考えはなく、もう1年武者修行させる見通しである。22歳と成熟した神童が見せるプレーに来季も期待である。


DFセルヒオ・レギロン セビージャ (23歳 スペイン)

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マドリー下部組織出身の彼は昨季、外野からの批判も多かったマルセロに代わりスタメンを奪うなどの活躍を見せたが、今季は恩師でもあるフレン・ロペテギ監督のいるセビージャに期限付き移籍となった。23歳にして言わずと知れた強豪であるセビージャの左サイドバックで定位置を掴むと、28試合に出場。1G4Aと結果を残し、チームに欠かせない選手となった。今季終了までセビージャに留まる契約にサインしており、来年からはレアル・マドリードの選手として戦う可能性が高くなっている。復調したマルセロ、躍進したメンディと壁は高いが一回り成長した彼にとっては乗り越えるのも簡単かもしれない。


DFアクラフ・ハキミ ドルトムント→インテル (21歳 モロッコ)

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今シーズンレアル・マドリードからのレンタル選手を語る上で彼は欠かせない。ドルトムントの強烈な攻撃をジェイドン・サンチョ、ハーランドと共に作り上げたのがアクラフ・ハキミである。マドリードではカルバハルの定位置を奪えず、今季はドルトムントに期限付き移籍。当然のようにスタメンとして33試合に出場した。スピードスターとしても成長を見せる。今季叩き出したスピードは時速36km。この数字はあのキリアン・ムバッペを上回るものである。しかし彼は今シーズン終了前にインテルへの完全移籍が決定してしまった。白い巨人の一員として戦う姿はもう見れないかもしれないがイタリアの地での活躍に期待したい。


レアル・マドリードに在籍するということ

このように主要選手のレンタル先での活躍を見てきたが、彼ら以外にもレンタルされている選手は多数いる。特に下部組織出身者は国内外での武者修行を経てからトップチームで出場する権利を得ることが多い。これからマドリードに戻れるのか、はたまた他のチームの選手としてプレーするのかはわからない。スーパースターの仲間入りは非常に狭き門である。25歳にも満たない彼らが今後どのようなサッカー人生を送っていくのか非常に楽しみである。