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「OCHA NORMAのイベント」の災難。

ステラタウン大宮で開催された「OCHA NORMA」の3rdシングルリリースイベントライブ&お見送り会に知人に連れられて行ってきた。

「OCHA NORMA」のことを知らない方にとても簡単に説明するとあの「モーニング娘。」を生み出したハロプロから1年ほど前に新たにデビューした売り出し中のアイドルユニットである。
ちなみに「OCHA NORMA」と書いて「オチャノーマ」と読むそうだ。

残念なことに現在、音楽番組が少ないこともあるのだろうが、音楽アイドル業界というものは秋元康によって牛耳られ、AKBや坂道系以外はなかなか音楽番組に出演することができない現状となっている。

ならば、秋元系以外のアイドルはどうすればいいのか?
それは、今回のステラタウンといった商業施設を地道にドサ回りして一般的な人たちに対しての知名度を上げるしかないのである。
ハロプロなのに。

そして今日はこのクソ暑い中、そんな涙ぐましい努力をしてきた彼女たちの3rdシングルリリースイベントの最終日。

「ね、行くっきゃないでしょう」

私は延々と知人から上記のようなOCHA NORMAの説明を受けた後、そう言われ誘われたのである。

このイベント自体はフリーで観覧することができるのだが、彼女たちを間近で見ることができる「優先エリア」、そして「お見送り会」に参加するには会場でCDを購入せねばいけないそうだ。

イベント開始時刻はお昼の12時半からだったものの、当日朝9時頃にツイッターを見てみると「会場到着」「会場到着しました!」「七海ちゃん!会いに来たよ!」と早くもオタク共から続々と会場への到着を知らせる報告が届き始めていた。
いくら一般知名度は低いとは言え、さすがハロプロアイドル。
これはきっと争奪戦になることであろう。
私は、ごくりと息を呑んだ。

会場にどうにかこうにか到着すると参加者の数が膨大であった。
大げさに言うと1兆人はいたと思う。
休日を大宮で過ごそうと、カップルや家族連れがステラタウンに降り立った瞬間、目の前に現れる性別、年齢層がバラバラの謎の集団。
きっと「あれ?今回のイカゲームの参加者の集合場所なのかしら?」と思ったことであろう。

どうにか知人と私は激しいイカゲームの末、お見送り会チケット付きのCDを入手、イベント開始時刻を待った。

3分前、2分前、1分前・・・・そして12時半になるとイベントが始まった。
野太い大歓声と共に彼女たちは現れると、新曲を含む4曲ほどを歌いあげた。
始めて見る彼女たちはとても初々しく、とてもキラキラとしていた。
そして最前列で40.50代の男性たちが16,7歳のアイドルに「ふぉうふぉう」と大歓声を上げ、一緒に踊っている姿を見て、私はとても勇気を貰えた。

そして、いよいよファン待望であろう「お見送り会」の時間に。
この「お見送り会」というのは彼女たちが一人一人を会場から帰るのをお見送りしてくれる、というコロナ渦の中で生まれた謎のイベントである。

しかしながら握手会同様、スタッフが周りを取り囲み下手な動きをすれば無理やり引き剥がされる、という握手会システムの流れを汲んでおり、彼女たちに名前や容姿などを覚えてもらうにはこの「お見送り会」チケット付きCDを死ぬほど購入し、死ぬほどお見送りを繰り返さねばならない、というもはや「お見送りとは?」と思えるほどのあくどい商売の一種となっていた。

続々とファンたちがお見送りされる中、いよいよ私と知人の番に。

どうせ、「はぁ?てめーみたいな床にこぼれた牛乳を拭いて一週間生乾きさせたボロ雑巾みてえなゴミムシ野郎が私の前に来てんじゃねーよ、臭せぇーな!」と、冷たい目線を送られ、無視されるのだろう・・・でも、それはそれでいいな!と思っていたが、彼女たちはそんなM願望のある私にもニコニコと可愛い笑顔で「ありがとー」と言って、手を振りお見送りをしてくれた。

中でもショートカットの子が私と目を合わせ「ありがとー!」と両手で一生懸命に手を振ってくれてとても印象的であった。
とても美人さんだったので、おそらくグループの中で人気もあるのであろう。

さっそく調べてみると彼女の名前は「石栗奏美」さんというそうだ。
やはり画像で見ても可愛いし、美人さんだ。
私は石栗さんを推していこうと決意をした。
さっそく「OCHA NORMA」のツイッターもフォローしたのでこれでバッチリである。

「OCHA NORMAのことは何でも私に聞いてくれ」

廻る氏はここにそう力強く宣言した。













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