「新しい相棒を手に入れた!」の災難。
普段、こういった文章を書く時や簡単な仕事をするときにはノートパソコンを使用しているのだが、ついに限界が来たのかバッテリーが1時間と持たなくなってしまった。
そういえば、もうかれこれ7,8年近く使っている気がする。
正直、そういったことにまったく詳しくはないのでパソコンの性能どうこうだとかはよくわからないのだが、おそらく私が使っているパソコンは、その筋に詳しい人からすれば化石のようなものなのだろう。
もしかするとパソコンだとも認識されない可能性もあるかもしれない。
noteで大人気の私のことである。
噂を聞きつけた出版業界からいつでも声がかかってもおかしくはない状況だ。
むしろ、文豪界の風雲児たる私を今の今まで放っておいているのが不思議なくらい。
そんな執筆業が増えることもあるかもしれない中で、いつまでもこんなガラパゴス諸島で生産されているような古代パソコンを使っているわけにはいかないだろう。
「そろそろ買い直すかな」
前々から考えていたのだが、ついに力士よりも重いと言われる自身の重い腰を上げ新しい相棒となるだろうノートパソコンを買いに行ってきた。
無論、買うのは「Mac book」だ。
みなさんはもちろんご存じだと思うが、私は「アップルボーイ」「埼玉のリンゴマン」と呼ばれるほどアップル製品が大好きで、産声も「おぎゃ~、おぎゃ~」ではなく「アイフォ~ン、アイフォ~ン」だったと母も言うほどの根っからのアップル信者なのである。
実は数週間前に一度買いに行ったのだが、その時は店頭に欲しいカラーの在庫がなく、ずっと入荷待ちをしていたのだ。
しかし、つい昨晩「入荷したので明日の12時以降に来て下さい、ただし、人気商品ですので取り置きができませんので早めにご来店お願いします」とお店から電話がかかってきていた。
そんな訳で、さっそくお店に行ってきたのだが、前に訪れたときに手続きのようなものは行っていたので簡単な説明だけで取引はスムーズに終わった。
店員のお姉さん「○○通信に入ると~」
私「はいはい」
店員のお姉さん「○○保障に入ると~」
店員のお姉さん「ここから10000円引きになりまして~」
私「はいはい」
と、こんな感じだ。
勘違いしないでほしいが決して面倒くさいから適当に返事をしていたわけではない、私のようなダンディな男というのは多くの言葉を語らないのである。
なんなら、途中から「はい、はい」ではなく「へい、へい」と言っていたような気さえする。
きっと店員のお姉さんに「やだ、江戸っ子みたいでカッコいい・・・」と思われたに違いない。
まったく、体から勝手に染み出すダンディズムにも困りものである。
結局、料金は16万円近くしたが、年収1京円の私はもちろん現金一括購入だ。
しかしながら、相変わらず私がいかにもお金を持ってなさそうな容姿に見えたのか店員のお姉さんから何度も「分割もできますが・・・」「分割でも・・・」と言われた。
なにはともあれ、無事に「Mac book」を手に入れた。
色はグレーで大人っぽい感じがして素敵だ。
少しばかり触った感じではまったく操作に関してはわからないのだが、まあなんとかなるだろう。
「お前にこんな高性能なパソコンは必要か?」と問われればまったく不必要であることは否めない。
しかし、クリエイティブな人間たるものやはり「Mac book」は持っていたほうがいいのだ。
私は形から入る人間だ。
そして、不思議なことに「Mac book」を手にしているととてもクリエイティブな人間になった気がする。
世界中の人々を唸らせるようなオシャレな創作が今にもできそうだ。
「私がジョブスだ」
意味はよくわからないが、気持ちが高ぶりすぎた私は気が付くとそう心の中で呟いていた。
残念なことに「私がジョブス」であっても肝心のジョブスに関する知識は「毎日、同じ洋服を着ている人」くらいしかないのだが、とりあえず、アップル信者たるものスターバックスでコーヒーを啜りながら、この「Mac book」を使用することがマストらしいのでさっそく明日から実行してみたいと思う。
みんな、スタバで会おうぜ。
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