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エアポート内での他府県ナースとの連携

最近力を入れいている介護タクシーとの連携で、最近印象に残った事案を紹介します。
題名にもある通り、今回は他府県の医療機関からの転送で、他府県ナースとエアポート内でドッキングした事例になります。

個人情報があるので、余り詳細な情報を掲載する事は出来ませんので、個人情報を省略した事例の流れをお伝えします。

今回の事例はとある会社員の事例になります。元々海外勤務をしていたですが、体の異常を感じて緊急帰国されました。その際に病状が悪化し、他府県の病院で入院していました。
大阪に住んでいたこともあり、状態が改善してきたことから、大阪の病院に転院となったとのことでした。
事前に得られた情報は、他府県からの転院搬送、性別、氏名のみでした。介護タクシーで看護師と連携する時に注意しておかないといけない点として、介護タクシーは飽くまで搬送が目的となります。その為、搬送の段取り以外の情報が無いケースが多いです。ここは医療者ではないので、仕方ないことだと思います。

この時、自分の頭の中では以下のことが浮かんでいます。

①他府県のナースとドッキングするポイント、環境について
②他府県ナースの温度感
③情報収集する内容(現病、主訴、飛行機内のバイタルサイン、状態の経過、付いているデバイス等)

介護タクシーに同乗する看護師は、目的地に着くまでの間のみの関わりとなります。その為、長期的な視点での関わりではなく、安全・迅速・確実性が求められると考えてます。
そこを意識して、必要最低限の情報からしっかりアセスメントして、展開していく能力が求められます。事前にある程度当日の行動をイメージしていたのと、ドライバーとどの様に連携するかを打ち合わせしていましたので、当日は問題なく行動することができました。
ただ事前情報になかった点として以下のことが挙げられます。

①CAとの連携
②エアポート内でのスタッフとの連携

①については当日の飛行機の状況とも照らし合わせて、綿密なスケジュールでCAも動いているので、かなり細かい動きを求められました。機密情報ですので、詳細は割愛させて頂きます。
②についても、介護タクシーが出来る行動制限について、エアポート内で打ち合わせがありました。ここは専用リフトの操作や飛行機とのドッキングが関わってくるので、スタッフの指示を頭に叩き込み、確実な行動を心掛けました。

目の前に来る巨大な飛行機を目の前にして、大変心躍りました。実際に他府県ナースとドッキングしてからは、飛行機の騒音で、自分達の声がかき消される等、その場にいないと分からないことも多かったです。この辺りの状況判断は、救急隊で働いていた経験値が物凄く活かされた事案だったと思います。

救急隊時代にもありましたが、そもそも救急車と民間救急事業は役割が全く違います。その為、看護師に求められる能力や行動も異なるものになります。
そこを認識した上で、看護師に求められる事を実践していかないといけません。同僚もいないので、完全に個人の能力だけが頼りになります。
個人の裁量で動くのが向いている人は、きっと楽しい事例だったのではないかと思います。ちなみに自分は今回の事例はめちゃくちゃ楽しかったです。

今回は以上になります。こんな感じで、介護タクシーの事例で気付いた事は、noteにまとめていこうと思います。同じ様な志を持つ看護師が増えてきてくれることを願ってます。
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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