転職における夫婦の合意
氷河期世代の中年サラリーマン、takaです。
15年以上勤めた中小企業を退職し、新天地(プライム市場上場)で就業することになりました。生い立ち三流以下の私にしては年収200万アップの上出来! 活動の経緯や背景、感じたことなどを連載します。
父さん、会社辞めるってよ
そんな雰囲気のタイトルの映画があったような気もしますが、私が家族の誰かに転職を宣言したり、許可を取ったりすることはありませんでした。
「俺の人生は俺の勝手だ!」とまでは口が裂けても言えませんが、収入を上げるための転職活動に誰が反対するでしょうか?
これがたとえば、「脱サラしてラーメン屋を始めて腕組みしたい」とか、「フリーランスになって夜から朝まで働きたい」とかなら話は別だけれども。
もともとがアウトロー
私も妻も、大学新卒で就活して大企業に勤めて〜という、立派な経歴は持ち合わせていません。
妻はフリーターから派遣社員、そして正社員とステップアップしていった経歴。子供が生まれるのと同時に家庭に入っていましたが、一人暮らしの経験もあり、「はたらく」ということに対しては柔軟な考えと経験を持っていました。
私も半引きこもりからのフリーターで、契約社員→正社員と、雑草魂で成り上がってきたので、ある意味、似たもの同士でした。
もし、どちらか一方が違う境遇だったら、どこかで考えかたが合わなくなっていたかもしれませんね(そもそも結婚できなかったかもしれませんが)。
ともあれ、私の収入で家族が生活している以上、私の人生は私だけのものではありません。転職活動において、子供に許可を取る必要はありませんが、配偶者の理解は必須であると私は考えます。
応募した企業をすべて報告する、ということまではキリがないのでしていませんでしたが、応募して書類選考が通過したら、募集要項を共有して、その企業や仕事内容に対する意見や見解をコメントしてもらっていました。
どうしても、この年齢で書類選考を通過すると浮き足立ってしまうので、都合の悪いところには目を瞑ってしまいがちです。自分自身では気づけないところもあります。そんなところに「これってどうなの?」といった客観的な突っ込みを入れてもらえるのは助かりました。
合意形成のプロセス
仕事と同じですね。とにかく、家族と相談・情報共有するということが大切です。
黙って応募して、勝手に判断して、「もう決めたから」と一方的に告げるのが最もやってはいけないことです。
告げられた妻としては、もはや選択の余地なし、となってしまいます。
それに、もし仮に選択が間違っていたとしても、話し合って決めたことなら共同責任になります。勝手に決めたことがうまくいかなかった場合、そこから夫婦関係もこじれ、仕事でステップアップのはずが家庭崩壊に至ってしまった、となってしまったら、元も子もありません。
自分、家族、他人
家族は運命共同体である、という責任が20代の頃の職探しとは違うところ。
自分の身ひとつだったら、もしかしたら転職しようという発想にすら至っていなかったかもしれません。
今の自分は自分だけで成り立っているわけではありません。
尊敬できる上司、ほどほどの同僚、玉石混合の部下、なぁなぁな顧客…すべてが今の自分を構成する要素になっていて、そのうえで今の自分があります。
すべてに感謝です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?