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40代妻子持ちの転職活動振り返り①(内定受諾まで)

氷河期世代の中年サラリーマン、takaです。

15年以上勤めた中小企業から、プライム上場の中堅メーカーへの転職が決まりました。転職活動の経緯や背景、感じたことなどを連載します。

山あり谷ありの9ヶ月

転職活動開始から退職までに掛かった期間は大体9ヶ月でした。長いようですが、途中、あまり活動していない時期もありましたので、本腰入れて再開してからは4ヶ月くらいです。時系列で振り返りたいと思います。

2023年6〜7月

また数年ぶりに「このまま今の会社でいいのかな病」が発症。なんとなく求人サイトの巡回を始めました。

いくつか目星をつけたところで、気になっていたSaaS関連企業のカジュアル面談を申し込んだところ、お時間をいただけることになりました。

あまりにもマッチしないとカジュアル面談すら断られることがあるらしいのですが、自分の職種が募集職種と一致していたからか、門前払いとはなりませんでした。仕事帰りに池袋のレンタルスペースでカジュアル面談(オンライン)を受け、そのあと正式に応募したところ、一次面接の案内をいただけました。

面接を受けたのは15年以上ぶり。お相手は現場の女性2名。無事に一次面接も通ったので、「もしかするかも?」と思ったのですが、二次面接であえなくお祈りされてしまいました。

カジュアル面談も含めて都合3回も会話したのに、すべてが徒労に終わり、「やっぱり、そううまくはいかないよな」と落ち込みました。

2023年8〜11月

引き続き求人サイトを巡回しつつ、職務経歴書をブラッシュアップしました。

「転職」というよりも、同じ職種での「転社」を前提にしていましたが、ニッチな職種なので求人自体がほとんどありません。あったとしても、求人サイト常連の下請け企業ばかりで、現職よりも待遇が悪くなることが目に見えていました。

人間関係をリセットして環境を変えるほどのメリットがまったくありません。

焦らず探し続けました。

2023年12月

大きな進展はありませんでした。

求人を吟味するだけでもエネルギーの消耗が激しいのに、めぼしい企業に何社か応募するも、書類選考でお祈りの連続でした。

職種は一致していて経験年数は充分、管理職経験もあるのに、やはり年齢や学歴で足切りされているのか。

「このまま今の会社に骨を埋めるしかないのか」

暗澹たる気持ちになります。

「今の会社で頑張ってみようか」
「まだ今の会社でできることがあるかもしれない」

まるで「酸っぱい葡萄」のように、自分にはやはり現状維持のほうがいいんだと言い聞かせるようにしながら、仕事納めを迎えました。

このときはまだ、2ヶ月後に晴れて退職願を出すことになるとは思っていませんでした。

2024年1月初旬

大概の企業は、来期に向けて採用活動を活発化させる時期です。12月賞与をもらって辞める人の穴埋めを補充する時期でもあるのか、求人の数が明らかに増えました。

私はこれまで、数年おきに「このまま今の会社でいいのかな病」に罹っていたのでわかるのですが、過去に見たことのある求人(また募集してる…)だけでなく、初めて見る求人も見かけるようになりました。

求人サイト経由で何社か応募したところ、うち2社の書類選考が通過しました。これまでのお祈りラッシュが嘘のよう。仕事のカレンダーを見ながら面接日程を調整しました。

ビズリーチにも登録したたところ、企業の人事からスカウトが来ました。エージェント以外から普通にスカウトが来たのは初めてでしたが、立地が悪く片道2時間の通勤になることや、事業内容に魅力を感じず、返信を保留しました。

そうこうしているうちに、リクルートエージェントからも複数応募。うち1社の書類選考が通過し、面接日程を調整しました。

2024年1月中旬〜下旬

後から思えばこの時期が活動のピーク。3社の選考を同時進行することになりました。

通勤電車の中で、志望動機や自己紹介内容、想定質問、逆質問などを考え、スマホのメモアプリにまとめました。

直前まで転職先候補のことを全力で考えていたのに、会社に着いた途端に頭を切り替えて、今日の仕事のことを考えなければならない日々が続きました。

心がねじれそうになりました。仕事中も浮ついた気持ちになりました。

池袋のレンタルスペースを活用しながら、複数企業とWeb面接をこなしました。一次面接がWebで済ませられるのはありがたいですね。コロナがもたらした功績と言えます。

本命と補欠1はいずれも一次面接を通過し、最終面接を迎えました。補欠1にはSPI(性格検査のみ)がありました。リクルートエージェントから応募した補欠2も、書類選考の結果が遅かったのですが無事に通過。こちらのSPIは能力検査と性格検査の両方でした。

今までSPIというものを受けたことがなかったのですが、どちらもURLや所要時間から同じWebテスティングであることがわかったので、対策本を購入して一夜漬けしました。

土曜日に対策本を読み込んでから、日曜の午前中に補欠1と補欠2のSPIを連続で受けました。志望度の高い補欠1を後回しにしました。

2024年1月下旬〜2月上旬

終日有給を取り、午前に本命の最終面接(現地)、午後に補欠2の一次面接(Web)を入れました。その1週間後に補欠1の最終面接(Web)を迎えることになるのですが、それよりも早く本命から内定の連絡をいただきました。

合否の連絡は1週間くらいと聞いていたのですが、面接の翌々日にエージェント経由でご連絡をいただけました。
その連絡は仕事中にスマホでメールチェックしたときに気づきました。
私は慌ててトイレの個室に駆け込み、メールに添付された内定通知書を開きました。

想定年収は満額回答。

スマホの画面が揺れました。
こういうとき、本当に手が震えるんだと思いました。

本命から内定が出た時点で補欠1を断ってもよかったのですが、わざわざ自分から捨てに行くこともないかと思い、連絡を待ちました。

そうしている間に補欠2の一次面接も通過し、最終面接の案内を受けたのですが、本命と比べると将来性や立地の面で見劣りするため、返事は保留しました。

補欠1からの連絡はなかなか来ませんでした。

本命はフル出社であるのに対し、補欠1はフルリモートなのが魅力で気になっていました。

1週間経っても連絡なし。こういうときは大抵、他にもっと良い候補者がいて、自分はキープされているものです。

もやもやしているうちに、本命の内定を受諾するかの期限を迎えたため、内定受諾しました。

その数日後、補欠1からお祈りメールが届きました。フルリモートにほだされて本命を蹴っていたら目も当てられないところでした。

補欠2の最終面接を辞退し、私の転職先探しは終わりました。

内定受諾の決め手

  • 求人内容にブラック要素がなかったこと(そもそも応募しません)

  • 面接から受けた相手方の雰囲気が良かったこと(どんな人と働くかが最重要)

  • 求人内容に書かれていた想定年収レンジの上限を提示してくれたこと(誠意)

  • 書類選考や面接の結果連絡が早かったこと(自分はキープ君ではない)

  • 欠員が発生した理由を正直に説明してくれたこと(前任者の退職理由が自分にとってはネガティブ要素ではない)

思ったこと

どんな企業と巡り合うかは時の運です。

特に、私のような中年サラリーマンにとっては、環境を変えることは大きなリスクなので、相手が自分を見極めるのと同時に、自分も相手を見極めることが重要だと感じました。媚びへつらう必要はありません。

欠員が発生した理由を聞くのは気が引けましたが、遠慮している場合ではありません。こちらは人生が掛かっているのです。

結果として、すっきりと納得できて、内定受諾することができました。

引き継ぎが終わるまでが転職

内定受諾して終わったような気になってしまいがちですが、今度は、今の会社を辞めるということに全力を注がなければなりません。

中小企業に長年勤め、それなりの地位にいると、抱えているものが多い上に人員に余力もなく、誰に引き継ぐかを検討するところから始めなければなりません。

以下の記事に続きます。


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