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女子会【宮古島編#9】

  部屋へ戻って少しするとスマホが鳴った、Tさんからだ。
「まだ話し足りないので続きを話したい」とのことだった。

  さきほどのテラスのようなところへ戻ると,
  Tさんは泡盛と肴を持参していた。
 
  泡盛と肴をいただきながら話にまた花が咲いた。

「早く宮古へ来て!」
「 週1で病院にアルバイトに来て!」

  Tさんの誘いに私は嬉しさを感じながらも、
  こんな初対面の輩に美辞麗句だよな、、、
  
  Tさんが氷を探しに「食堂」だったところへ入って行くと、
  なにやら女性たちとの会話が聞こえてきた、、、

「クースー(泡盛古酒)あるから飲んでかまわないわよ~!」
「 こっちに来て飲みな~!」

 Tさんが、私に手招きしている。

還暦祝いの胡蝶蘭

 
  女子会
のメンバーは同級生。

  なんと今日は、感じのいい女性の「還暦祝い」とのこと。

  女子会という名のおめでたい「還暦祝い」の宴へ、
  初対面の輩もなぜか参加させていただくこととなった。

  不思議なご縁である。

  人生経験豊富なお姉様たちから、
  宮古の暮らしや生活、地元への想い、子供たちへの想いなど、
  ホンネを聞かせていただくことができた。

  私は、宮古島に来た理由を聞かれた。

「ドローンってなにができるの?」
  ひとりのお姉様が尋ねてきた。

「テレビで見る機会があると思いますが、ほかに農薬散布とかできますよ」
  私がそう話すと、

「さとうきびの農薬散布に使いたいわね」
  他には?

「荷物輸送の実証実験とかしてますね」
「宮古なら海上輸送ができるので理想的な立地だと思いますよ」
  私が話すと、かぶせるように、

「あら、宮古は車ですぐ「ぴゅーっ」て行けるから意味ないわね」
  お姉様の応えは、単純明快!

宮古在龍神 食堂だったところに飾られていた書

  私は、女子会という名目の還暦祝いの宴に参加させていただき、
  儚くもやぶれた願いが叶った。

  宮古の地元の有益な情報を得ている。 

私が宮古島へ来た目的は市場調査。
英語で言えば、マーケットリサーチ。
ここ数日だけで、不思議な出会いが出会いへと連なっていく。 

  これはまさしく「龍神様」のお導き!

  終始、お姉様方のパワーに圧倒されながらも、
  宴の時間はあっという間に過ぎていった。

  楽しい宴が終わり、部屋へ戻った。

ふと、今日1日のことを想い返した。
ボラガビーチでドローンは中断し 早めにうぃづに着いた。
感じのいい女性は Tさんへ繋いでくれた。
そのTさんは 女子会へ導いてくれた。
普通の時間に来ていたら、こんな素敵な出会いは、なかっただろう。
昼間、一瞬ひらめいた感覚が確信に変わるような予感があった、が、
いつの間にか意識は消えていた。

  翌朝、私は反省することとなる。 
  なぜなら、クースーを何杯いただいたのか思い出せない。

最後までお読みいただきありがとうございます。
to be continued

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