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加上と減下


『天才 富永仲基』なる新書を中途まで読み、彼の説いた「加上」なる言葉を知った。

曰く、後世の者は前世の者が説いた教え等に、自らの説を付け加えて、「(自説が)優れている」と主張する傾向がある、と。

思想の進化とは、偉大な過去の教えの到達点から、始める事の積み重ねの結果であろう。

しかし、上に加え過ぎて、かえって、わかりづらくなったり、煩瑣になったり、する事も多かろう。

故に、「減下」とでも言うべき行いも要るのでは、と感じた。

そうして、色色な考えや説を洗練することが、後の世に生きる人の仕事であろう。

どの様な聖人が言った事にも反駁は可能であり、悪行をなした人物の言動にも理を見出す事も出来よう。

或る一つの教えを世界中の人が信奉し、平和な世の中を実現出来る、と考える方も多かろう。

しかし、その様な世界は自分には息苦しさしか感じない。

様様な考えを抱いた人人が、互いを容認し、争わずに済む世界こそが、望ましいと感ずる。

世界観(例えば、地動説と天動説)により、争う事に自分は意味を感じない。

それよりも、「人と人の間」としての「倫理観」を擦り合わせる事により、調和のとれた世界を実現したい、そう切に願う。

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