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パンツの洗濯
ミラノのホテル。
ホテルのクリーニングが
間に合わなかった。
洗ったパンツを
振りまわして水を切り、
ドライヤーで乾かすこと3、4分。
まだ生乾きのパンツをつけ
タクシーで空港に急いだ。
綿パンの尻にうっすらと
地図模様が浮かんでいる。
バッグで尻をかくし蟹の横歩きで、
ファッションの街から
水の都ヴェネツィアへ
機上の人となった。
![](https://assets.st-note.com/img/1675316318074-KVK7vqpecT.jpg?width=800)
旅の準備は、
パンツの枚数を先ず決める。
こまめに洗濯すれば、
数は少なくていい。
浴槽にぶちこみ足でふみ洗いする。
バスルームは、
いつも洗濯物で満艦飾となる。
うすく表面積が小さい女物は
乾きが速そうだが、
綿の男物は、
一夜明けても水をふくんで重たい。
せっせと洗濯していたが、
ちかごろはホテルの
ランドリーサービスをつかう。
一杯機嫌の夜、
洗濯するのはシンドイ。
ホテルをチェックインするたびに、
ランドリーサービスの注文書に記入する。
![](https://assets.st-note.com/img/1675316367641-lS9gs5CrLo.jpg?width=800)
いままで泊ったホテルの
パンツ一枚の洗濯代は、
男・女物とも、ウィーン390円、ミラノ230円、
ダブリン220円、西安130円、札幌300円。
高いウィーンを別にすれば、
国際相場は300円以下だ。
パンツを中国語で内䋞と書く。
䋞は袴から派生した字でズボンの意。
䋞の中にはくから内䋞か。
さすが文字の国と感心しながら
西安のホテルで、
洗濯リストにパンツの数を書きこんだ。
ちなみに、
パンティーは男物と同じ内䋞、
ブラジャーは胸衣とあった。
![](https://assets.st-note.com/img/1675316397583-0cLQdB0oJZ.jpg?width=800)
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