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打者を打線にする役割

漫画「タッチ」 三年夏 県大会決勝 須見工戦 上杉達也から柏葉監督へのセリフが頭をよぎった。デジタル技術見本市 CESを終え、ラスベガスから帰える飛行機の中で。

ところで、監督という言葉を知ってますか?・・・中略・・・ま、とりあえず、9人のバカを線にするというつまらない役ですけどね。

自分に置き換えると、東京を離れ、アメリカに来て3年と2ヶ月。ここアメリカで、達也の言う「つまらない役」を全うしたいと思っていた。実際は監督ではなく、監督をサポートするヘッドコーチとして。
あと、明青学園と違うのは、たっちゃん(達也)の言い回しだけだけど、 9人のバカではなく、8人のプロフェッショナルがチームにいることだ。

と言うことで、今回は野球に喩えて、CES2020と本格始動したスポーツマーケティングでの私の役割を話していきます。

舞台は甲子園、ではなくCES

舞台は甲子園、ではなくCES。チームは明青学園、ではなく当社日米合同チーム。そして、対戦相手は過去の成功&失敗事例で、観客はミレニアル・Gen Z世代。戦略(伝えたいメッセージ)は、「パートナーとの共創」と「デジタルプラットフォーム」

そこで、打者を打線にするという「つまらない役」の私の戦術は超攻撃型新旧ブランド資産を切り込み隊長とした圧倒的な突破力・スピードで塁を埋めて、各職能がプロフェッショナルで丁寧な仕事で得点を重ねる。

先にスターティングラインナップを紹介すると、

CES2020でのスターティングラインナップ
1番 Brand ブランドアンバサダー
2番 Sports オリンピック・パラリンピック
3番 Comms. コミュニケーション・ソーシャル
4番 Exhibition スペースクリエーション
5番 Paid メディアバイイング
6番 Digital デジタルプラットフォーム
7番 BUs ビジネスミーティング
8番 CSR パートナーシップ
9番 Internal グローバル&グループ社内連携
スタッフ
監督 CMO
ヘッドコーチ 私(今回の役割)
打撃コーチ クリエイティブ
データアナリスト ブランド調査・分析

次に、オーダーの考え方について、です。

CES2020に向けたチーム作り

私が打順を作る時は、打線の中心となる4番から決めていきます。今回も私の中で、CES2020での4番、そして、2番は最初から決まっていました。
もしかしたら、3年前のCES2017が終わってから、こうなれば良いなぁとある程度の青写真を描いていた部分もありました。

4番打者は展示 スペースクリエーション
CESの主担当部署で、圧倒的なチカラのある不動の4番。

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2番打者は現代流の2番最強説。スポーツスポンサーシップ オリンピック・パラリンピックマーケティング。CES2020はオリンピックイヤー。TOP(The Olympic Program)パートナーとして30年以上の貢献と信頼のあるブランド資産。

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打撃コーチ クリエイティブが、ストーリーとクリエイティブを統一して、コミュニケーション、デジタル、ペイドメディアなどの各ブランド職能プロフェッショナルが各々の役割で繋がりのある打線へ。

得点源は4番 展示と7番 BU(事業主体部門)。チーム一丸となってリアルタッチポイントへ繋ぐ。販売に繋がる目は確実に得点していく。

但し、この打順を生かすには、突破力のある俊足強打の1番打者が欲しい、特に、2番 オリンピック・パラリンピックマーケティングと相性の良い1番打者を。

俊足強打の1番打者獲得へ

ミレニアル世代向けブランディングの検討を行う中、米国本社に足りないのはブランドアンバサダーだと考えていました。日米のデータアナリストからの調査データをもとに、当社の経営理念と想いが合致する4人のアスリートをブランドアンバサダーとして、チームの1番打者として獲得しました。

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マイケル フェルプス氏
過去最多の28個のオリンピックメダル(内、金メダル23個)を獲得、GOAT(Greatest Of All Time)と呼ばれる史上最強の水泳選手
ケイティ レデッキー選手
水泳自由形でロンドン2012とリオ2016の2大会に出場
5個のオリンピック金メダルを獲得
22才 スタンフォード大
レックス ジレット選手
ロングジャンプ&100mでパラリンピック4大会に出場
ロングジャンプで4個の銀メダルを獲得
モチベーショナル・スピーカー
國米 櫻選手
オリンピック新スポーツの空手「型」
Pan Americanと米国ナショナルチャンピオン
ジャパニーズアメリカン

今回は俊足巧打ではなく、俊足強打の1番が必要だと考えました。米国でのビジネスは、家電からB2Bへのビジネスシフトによって、米国ミレニアル世代以降の当社認知が大きく下がっていることが経営課題。チームの考え方と合致していて、インパクトのある長打が打てる1番打者の答えがブランドアンバサーの4名。

そして、野球でいう初回にあたるCESプレスカンファレンスで「パートナーとの共創」と言うメッセージの特大ホームランを放ち、「デジタルプラットフォーム」へのストーリーと展示会へと繋げてくれました。

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期待通り、いや、CES Dailyの表紙は期待以上の活躍を見せてくれました。

次戦に向けて

CESは大事な初戦であり、ミレニアル世代向けブランディングのキックオフの位置づけでもありました。

よって、1番に繋ぐ8番、9番も非常に重要。CES後を見据え、アンバサダーと共に行う社会貢献活動の発信とパネルディスカッション。そして、社内報や社内メールなどによる社内発信グローバルでの社内連携

そして、控えには、東京オリンピック・パラリンピック期間中にクリーンナップを打つスポンサーシップとショールームのメンバーが現地入りし、新メンバーのブランドアンバサダーとの面会で日米チーム連携を強化。


次戦についても、ご紹介していければと思っていますので、応援のほど、宜しくお願い致します。


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