無題

アメリカ人の「新年の抱負」を見て思うこと

皆様、2020年の抱負はもう決めましたか?私は昨日決めました

というわけでさっそく「キャリアデザイン」に紐づけた記事を書きます。

アメリカ人の抱負というものを見つけたのですが、これが見てみると色々オモシロイ点がありました。

その1:仕事の位置づけが低い

日本人との気質の差が大きく出ている気がします。皆様の抱負の中にも、仕事に関する目標はそれなりに上の方に入ってたのではないでしょうか?私の場合は8割がた仕事関連で、プライベートの目標はおまけ程度に2割くらいでした(プライベートはやはり運動と貯金)。

ただしアメリカ人でも働く人はめちゃくちゃ働きます。戦略コンサルやウォールストリートのバンカーなどはその典型です。アメリカに対するイメージで、17時になったらきっちり切り上げて夕食は家族とゆっくり、というものがあるかもしれません。全般的には当たっている部分もあると思いますが、実は家族との食事を済ませてから家でまた仕事をしている人とかけっこういます。「プロ意識」みたいなものは実はアメリカ人のほうがしっかりしていたりします。日系企業と米系企業の両方で働いてみて、このカルチャーの違いはかなり感じました。

また、アメリカ人は報酬のことを"compensation"と呼びます。直訳すると、「補償」とか「償い」みたいな意味です。仕事という苦役を提供する代償としてお給料が支払われるというようなイメージなのでしょうか。日本でも私が20代の頃は、「若いやつは怒られるのが仕事だ」と言われて毎日パワハラ三昧だったのでまさにcompensationという響きが合致しますが、いまの日本の仕事や給料に対する位置づけはだいぶ変わってきているかもしれませんね。

その2:ダイエット・運動が1位なのは納得

アメリカでも健康に対する意識がどんどん高まっており、日本食に対する人気の高まりもその流れと合致するものだと思います。特に私が留学中に住んでいた西海岸のサンフランシスコベイエリアでは環境や健康に対する意識が高く、オーガニック食品の人気やワークアウトの習慣は日本人以上だったと思います。

その3:貯蓄に対する意識の高まり

日本は特に近現代において貯蓄が美徳の文化です。日本人の個人金融資産の50%以上が銀行預金というデータもあるので、MBAでファイナンスを学び金融機関で働く私としてはこれは過度に保守的過ぎる気もしますが。。

一方でアメリカ人はとにかく貯蓄しない印象をもっていました。びっくりするくらいバンバン使います。それによって国家の経済がしっかり循環しているという側面もあるのだと思います。もちろん一言で「アメリカ人」といっても人種のるつぼの国なので、もう少しミクロに見ていくと違った景色が見えるだろうとは思います。一般的にアジア系アメリカ人(中国系、韓国系、日系など)は倹約して将来の子供の教育に充てようという意識が強いのに対して、非アジア系の大学生は自分で借金して大学に通い、就職してから少しずつ返済するのが一般的な印象です。

少し話は逸れますが、私もMBAをとりにいった時は自費だったので、借金をして巨額の自己投資としての留学でした。2年間でトータル2000万円以上かかります(学費で1200万円、生活費や渡航費などで800万円以上)。その間、どこからも給料は払われません。この先行投資を取り返さなければ!!という気持ちが、その後のキャリアアップの強い原動力になっているのも事実です。

そして高い給料を頂いたらそれに見合うだけのしっかりしたパフォーマンスを出さなければ、というプレッシャーがまた貪欲な向上心につながり、それによって自分が成長できれば更なるキャリアアップにつながっていく、というポジティブなサイクルに入ることができます。もちろんそれに伴うリスクも少なからず存在しますので、ある時ふとそのサイクルからこぼれ出てしまったとしてもすべては自己責任。


というわけでとりとめもない記事になりましたが、ここまでお付き合い頂き有難うございました!

ご意見、ご感想などどんどんお寄せ頂けましたら励みになりますので、本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

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