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神奈川県|公立高校入試確率問題2016

 右の図1のように,円Oの周上に,円周を12等分する点A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,Lがある。
 また,図2のように,2つの袋$${p}$$,$${q}$$があり,袋$${p}$$の中にはB,C,
Dの文字が1つずつ書かれた同じ大きさの3枚のカードが入っており,袋$${q}$$の中にはF,G,H,I,J,K,Lの文字が1つずつ書かれた同じ大きさの7枚のカードが入っている。
 袋$${p}$$の中からカードを1枚取り出し,そのカードに書かれた文字と同じ文字の図1の点の位置に点Pをとり,袋$${q}$$の中からカードを1枚取り出し,そのカードに書かれた文字と同じ文字の図1の点の位置に点Qをとる。
 いま,2つの袋$${p}$$,$${q}$$の中からカードをそれぞれ1枚ずつ取り出すとき,次の問いに答えなさい。ただし,それぞれの袋の中から,どのカードが取り出されることも同様に確からしいものとする。
(ア) 線分PQが円Oの中心を通る確率を求めなさい。
(イ) ∠APQの大きさが60°以上となる確率を求めなさい。
(ウ) 三角形APQが二等辺三角形となる確率を求めなさい。

分類:《B2》円周角

(ア)起こりうるすべての場合は・・・?

 まずは、2つの偶然が起こりますから、表をかいて考えましょう。袋pから取り出す偶然と、袋qから取り出す偶然とは、お互いに影響はしませんので、表は下のようになります。

 起こりうるすべての場合は21通りで、そのいずれが起こることも同様に確からしいです。そのうち、線分PQが円Oの中心を通るのは、BH・CI・DJの3通りです。

 したがって確率は$${\dfrac{3}{21}=\bm{\dfrac{1}{7}}}$$と求めることができます。

(イ)円周角→中心角で考えると

 ここでは∠APQが円周角であることに、まず気がつきましょう。すると、円周角が60度以上ですから、対応する中心角∠AOQが120°以上であればいいわけです。つまり、Pは関係なく、Qのことだけ考えればよいので、∠AOQが120°以上になるQはF・G・H・Iの4通り(Iのときに120°)となります。ですから求める確率は$${\dfrac{4}{7}}$$です。

(ウ)二等辺三角形ということは

△APQが二等辺三角形になるには
① AP=AQ
② AP=PQ
③ AQ=PQ
のどれか1つがあてはまればよいわけです。もう一度表をかいて考えましょう。

というわけで、求める確率は$${\bm{\dfrac{5}{21}}}$$です。

(ア)$${\bm{\dfrac{1}{7}}}$$  (イ)$${\bm{\dfrac{4}{7}}}$$  (ウ)$${\bm{\dfrac{5}{21}}}$$

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