男子体操を中心に記事を書いています。 土佐弁が好きです。

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体操の技を覚えよう【鉄棒05】組み合わせ加点

体操男子6種目の中で、ゆかと鉄棒にのみ適用されるのが 「組み合わせ加点」。 ゆかの組み合わせ加点については「体操の技を覚えよう」シリーズ、ゆかのチャプター04にて、Dスコアの仕組みと合わせて説明しています。 現行ルールのゆかの組み合わせ加点はだいぶ複雑で分かりにくいものになってしまいましたが、鉄棒はそれよりはいささか理解しやすいかもしれません。 そもそも組み合わせ加点とは、難度価値点・グループ点とは別に、ある条件を満たす技を連続で実施することで得られるボーナスのことです

    • 体操の技を覚えよう【鉄棒04】終末技

      鉄棒の終末技というのは、すべての種目を通して一番最後、その大会のすべての結果が決まる技です。 団体総合、個人総合において正ローテーションと呼ばれる、 ゆか⇒あん馬⇒つり輪⇒跳馬⇒平行棒⇒鉄棒 個人総合ならばそれまでに50の技、 団体総合ならば152の技で得点を積み重ねた最後の最後、その競技を締めくくる技です。 思えばアテネオリンピックの28年ぶりの団体金メダルも、内村航平さんが大逆転で連覇を果たしたリオ五輪個人総合も、鉄棒の「伸身新月面」の着地がピタリと止まるシーンが切り抜

      • 体操の技を覚えよう【鉄棒03】バーに近い技

        車輪系の技、鉄棒の華型である手離し技のほかにも演技構成に取り入れなければならない技の種類として「バーに近い技」というのがあります。 グループⅠ:車輪系の技は、バーを掴んで足先までめいっぱい体を伸ばして車輪にひねりなどを加える技郡 グループⅡ:手離し技は、バーから手を離して再びつかむ技郡 そしてグループⅢ:バーに近い技は、体を折り曲げるなどしてバーに体を近づける技郡です。 どんな技があるのか見てみましょう。 ※これから紹介する技名は、必ずしも正式名称ではなく、一部わかり

        • 体操の技を覚えよう【鉄棒02】手離し技

          鉄棒が「男子体操の華」といわれる所以がダイナミックで派手な手離し技。 鉄棒の技グループⅡに属する手離し技にも様々な種類があり、いくつかの系統に分けられます。 同グループの技は最大5つまで演技構成に入れることができますが、手離し技の系統によっては技数が制限されるものもあり、選手は技選びも大切になります。 今回は覚える技が多いですが、頑張って覚えましょう。 ※これから紹介する技名は、必ずしも正式名称ではなく、一部わかりやすく書き換えているものもあることをご留意ください。 ➀

        体操の技を覚えよう【鉄棒05】組み合わせ加点

        • 体操の技を覚えよう【鉄棒04】終末技

        • 体操の技を覚えよう【鉄棒03】バーに近い技

        • 体操の技を覚えよう【鉄棒02】手離し技

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          体操の技を覚えよう【鉄棒01】車輪系の技

          男子体操の華とも呼ばれる鉄棒は、男子のいわゆる正ローテーションの最終種目に当たります。 その特徴といえばやはり派手な手離し技が思い浮かぶことでしょう。 しかし、もちろん手離し技だけで演技を構成することはできません。 鉄棒の技グループはこのように分けられています。 グループⅠ:車輪系の技 グループⅡ:手離し技 グループⅢ:バーに近い技 グループⅣ:終末技 手離し技以外にも車輪を使った技、バーの近くで行う技も演技構成に入れなければなりません。 さらに、鉄棒の要素として覚

          体操の技を覚えよう【鉄棒01】車輪系の技

          体操の技を覚えよう【平行棒05】終末技

          平行棒は、これまでの記事で見てきた通り、技のバリエーションは豊富ですが、終末技についてはそれほど豊富ではありません。 平行棒のおり技は単純な動きのものが多いので覚えやすいと思います。 それでは見ていきましょう。 ➀後方伸身宙返り【A難度】 支持前振りの勢いからシンプルに後方宙返りで着地する技。 平行棒の終末技はほとんどの場合、器具の横にズレながら宙返りをして着地します。 ②後方伸身宙返り1回ひねり【C難度】 伸身で宙返りをしながら1回ひねって着地する技。 ほかの種目

          体操の技を覚えよう【平行棒05】終末技

          体操の技を覚えよう【平行棒04】逆懸垂系の技

          平行棒のグループⅢは、前回紹介した長懸垂系の技ともうひとつ、逆懸垂系の技も含まれます。 つり輪にも逆懸垂という要素はありましたね。 つり輪における逆懸垂とはこの状態のことを言いました。 体が逆さの状態で懸垂をする事を逆懸垂と言います。 平行棒における逆懸垂とは、2本のバーをそれぞれ握ったまま頭が下になる姿勢でぶら下がる状態を言います。 平行棒では体を折り曲げて逆懸垂状態になる選手がほとんどです。 この状態を経由して前に降り出したり、翻転したりして様々な技を生み出します。

          体操の技を覚えよう【平行棒04】逆懸垂系の技

          体操の技を覚えよう【平行棒03】長懸垂系の技

          支持系、腕支持系ときて、お次は長懸垂系の技に入ります。 長懸垂系はその名の通り、長く懸垂状態になる要素を持つ技群になります。 2本のバーを握ってぶら下がる、そこから翻転したり前に振り出したりしていろんな技へと繋げます。 長懸垂系の技たちを見てみましょう。 ➀蹴上がり支持【A難度】 バーを掴んだままバーの下に全身をぶら下げて、前方向にスイング。その戻る振動と同時に下半身を折り曲げ、その勢いを使って体をバーの上まで持っていき、支持系に収める技。 演技の導入としても、ササキ

          体操の技を覚えよう【平行棒03】長懸垂系の技

          体操の技を覚えよう【平行棒02】腕支持系の技

          前回のチャプター01では、ノーマルな支持系の技を紹介しました。 今回は「腕支持系」の技の紹介になります。 腕支持とは、肘を曲げて前腕から上腕までをバー上に置き、ふたつのバーの上に両肩が乗った状態をいいます。 前回紹介した技にも「腕支持受け」という要素がありましたね。 ここではそんな腕支持の状態から始まる技を紹介します。 ほとんどの場合、ノーマルな支持から行う技と同じ動きを腕支持から始めることによって難度が上がります。 それでは見ていきましょう。 ➀前振り上がり【A難度

          体操の技を覚えよう【平行棒02】腕支持系の技

          体操の技を覚えよう【平行棒01】支持系の技

          技を覚えようシリーズも残すところ2種目。今回からは平行棒の技を覚えていきましょう。 平行棒の技の要素は他の種目に比べてはるかに多様で、複数の要素を組み合わせてひとつの技とするケースも多く、技数が豊富な種目です。 そんな特性があるに関わらず、近年では選手が実際に試合で使う技が限定されてきて、皆が似通った演技構成を持ってしまっているのが現状です。 そんな平行棒も例に漏れず4つの技グループに分けられています。 グループⅠ:支持系の技 グループⅡ:腕支持系の技 グループⅢ:超

          体操の技を覚えよう【平行棒01】支持系の技

          体操の技を覚えよう【跳馬05】グループ分け

          跳馬はほかの種目と違い、ひとつの技のみで得点が決まる特殊な性質を持ちます。 しかし、他の種目と同様、技グループの概念は存在し、他の種目と同様、4つの技グループに分けられています。 このグループ分けが跳馬において効力を発揮するのが、種目別です。 個人総合を戦う選手は6種目を演技する中で跳馬は1つの跳躍技のみ演技します。 しかし、種目別跳馬を戦う選手は2本の跳躍技を揃えなければなりません。 種目別跳馬は2本の跳躍技の得点の平均を決定点として争われるためです。 この2本の跳

          体操の技を覚えよう【跳馬05】グループ分け

          おもしれージュニア

          3月下旬にジュニアチームカップという世界中のジュニア選手が集まって行われた競技会がありました。 ドイツの首都ベルリンで、21の国から12歳~18歳の若き才能が集まり、しのぎを削ったこの大会。 ヨーロッパだけでなく、アメリカ大陸の国も集まる貴重な機会です。 ジュニアが集まる国際大会なんていうのはアタクシの大好物なのでもちろんチェックしますよね。 YouTubeでライブ配信もしていて、アーカイブが残っているので今でも見られます。 今回はその中から面白い演技をする選手を紹介し

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          体操の技を覚えよう【跳馬04】ロンダートから入る技

          これまでは前転とび、側転とびと、よく見られるとび方の種類の技を紹介していきました。 ここではロンダートから入る3つのとび方を使った技についてまとめています。 ▼ユルチェンコとびロンダートから入る技の中にもとび方は3種類あるのですが、中でもよく使われるのがユルチェンコとびです。 ユルチェンコとびとは、 ロイター板を踏む前にロンダートを経ることで進行方向とは反対向きにロイター板を踏み切り、バック転のような動きで進行方向にお腹を向けた倒立位で跳馬に着手する跳び方のことでしたね

          体操の技を覚えよう【跳馬04】ロンダートから入る技

          パリ五輪予選・男子種目別W杯制覇者

          2024年のシーズンが明けてから、2月~4月にかけて計4試合が行われた種目別ワールドカップ。 7月に始まるパリ五輪の出場権を懸けた予選大会でもあったこの大会は、例年以上にレベルの高い戦いとなりました。 カイロ・コトブス・バクー・ドーハと4都市で4大会が行われ、その順位に応じてポイントが与えられます。その4試合中ポイント上位の3大会の合計で争われました。 詳しいルールは過去の記事に書いてありますので興味のある方はどうぞ。 そして4月のドーハ大会をもって2カ月に及ぶ予選レース

          パリ五輪予選・男子種目別W杯制覇者

          体操の技を覚えよう【跳馬03】側転とび

          前回は跳馬において数あるとび方のうち、基本となる前転とびを使った跳躍技を紹介しました。 今回はふたつ目のとび方、側転とびの技を紹介します。 側転とびとは、助走路を走ってロイター板を踏み切った後に体を1/4だけひねらせて横向きで跳馬に着手するとび方です。 正確なデータがあるわけではありませんが、現在の男子跳馬では最もよく使われているとび方といっても過言ではないでしょう。 そんな側転とびにも、前回紹介した前転跳びのように、「1回宙返りにひねりを加える技」、「2回宙返りの技

          体操の技を覚えよう【跳馬03】側転とび

          体操の技を覚えよう【跳馬02】前転とび

          前回の記事では、跳馬には助走から跳馬に手をつくまでを指す「第一局面」と、跳馬から手が離れてマットに着地するまでの「第ニ局面」の概念があることを伝えました。 第一局面、跳び方の種類が様々あることがわかったところで、今回はその跳び方のひとつである「前転跳び」に焦点を当てます。 体操競技におけるこれまでの種目は、価値をもつ技を最大10まで揃えて演技を構成し、その価値点・グループ点・組み合わせ加点の合計でDスコアが出される仕組みでした。 しかし、跳馬はひとつの技だけで完結する種目

          体操の技を覚えよう【跳馬02】前転とび