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【おすすめ】チームで読書会したら内容がめっちゃ頭に入ってきた

どうもタイゾーン(@tai_zoone)です。

YouTubeの市場調査、インフルエンサーマーケティング、YouTubeチャンネルの運営、カスタマーサクセスを日々仕事にしています。

今日は、カスタマーサクセスの活動について書いていきます。
現在、自分の所属するカスタマーサクセス本部では、毎週1回1時間の読書会を実施しています。
カスタマーサクセスという職種は、「チャーン」からはじまり、「カスタマー」「ニューカスタマー」など用語や概念の理解もまだまだ難しく浸透しづらい部分があります。
今回は、CSのマニュアル本(通称:赤本)とも呼ばれる「カスタマーサクセスとは何か?」という本を皆で読み進め、理解を深めていくことにしました。

時間と予算の確保

まず読書会を始めるにあたり、何から着手したのか。今回の読書会の発起人は部長であり、私ではないので横から見ていた感じで書いていきます。

メンバーの時間の確保

まずは、「メンバーの時間の確保」です。現在カスタマーサクセス本部は7名。この7名を毎週1時間拘束しなければいけません。月28時間使います。

課題図書の購入
読書会なので、もちろん本を購入する必要があります。ひとつの本をシェアするわけにはいかないので、メンバーが一冊ずつ会社の経費で購入します。

人件費と本代だけでも、それなりに費用が掛かってきます。会社としては「教育コスト」なので、それなりの「成長」が期待されます。

読書会もPDCAを回す

第1回読書会
音読システム 夕方に実施
前半30分読書 後半30分感想

1回目は皆で本を持ち寄って第1章を音読しました。
適当な段落で区切り、次々に読んでいきます。何だか小・中学生に戻った懐かしい気持ちになれます(笑)
結果的、この「音読」システムは第2回から廃止されました。
理由としては、
・順番が近づいてくるとプレッシャーを感じる(特に漢字(笑))
・人が読んでいる時も個人個人は黙読している
・音読している人は図解を見ている余裕がない
・音読している人は、頭に内容があまり入ってこない

このあたりが理由でした。これもやってみなければ分かりません。

第2回読書会
事前に読んでくる 朝9時に実施
感想からスタート

第2回は事前に決めた範囲まで各自読んできて、感想・議論からスタートしました。また、日中のスケジュール確保が困難な為、業務時間1時間前の9時からスタートしました。

これに変えて良かった点は
・感想・議論に時間を割くことができ、より深い話し合いができた
・音読のプレッシャーから解放された(笑)
といったところです。読書会において、議論の時間を長くすることはとても重要だと感じました。

逆に、課題となったところは
・朝早くて辛い
第2回の課題は、これに付きます。職場から遠い人は、6時とかに起床しなければいけません。朝早く起きなければいけないというのはストレスになってしまうので、続けていく上でもあまり好ましくなかったです。
また、普段全く遅刻しないメンバーが少し遅れてしまうという不測の事態もあったので、結果朝は廃止されました(笑)

第3回読書会
事前に読んでくる 夕方に実施
感想からスタート

第3回は、音読システムも止め、夕方に実施することで、これまで以上にスムーズにいきました。とても良い議論ができたと感じます。
夕方に実施するにあたり、毎週木曜日18時-19時を固定して先のスケジュールも埋めています。
これで、読書会のスケジュール問題は解決されました。
ただ、課題がなかったわけではありません。1回~3回までに共通する課題は次にまとめます。

kindleと紙本問題

読書会には、kindle愛用者と紙本愛用者がいます。それぞれどちらが良いかは正直まだ迷っていますが、kindleではページ数ではなく%で表示されてしまうのが時間のロスに繋がってしまいました。
紙本を読んだ人が、98ページの...とか言っても、kindleの人はどこか分かりません。
逆に、kindleの人は、「48%の...」とか言っても紙本にはどこかさっぱり分からないのです。
正直このコミュニケーションだけで数分使ってしまいます

本忘れる問題

kindleじゃなくて、紙本に合わせれば良いじゃん。と思うかもしれませんが、そうはいきません。
多くの参加者が前日に思い出し、慌てて本を読みます。自分もそうでした。
そうなると、家で本を読み、会社に持ってくるのを忘れる人が出てきます。

「先生!宿題はやりましたが、家に忘れました!」

的なやつです。これは社会人になっても起こり得る現象です。
そこで、活躍したのがkindleです。

私、スマホでも読めるんで、kindle貸しますよ

神の一言が、本を忘れた人を救いました。
紙本、kindle問題は正直解決しない問題のような気もします。

チームで読書するメリットとは

さてさて、本題のチームで読書するメリットについて書いていきます。

頭に内容が入り、理解できる。

本は、意外と効率が悪い自己投資です。大体の人が読んだ内容の9割覚えていないからです。自分の行動や思考に影響を与えるような良本に巡り会える確率もそこまで高くありません。
ですが、自分の考えをまとめ、周りに話すことで自分自身何を理解していて、何を理解していないのか気づくことができます。
他のメンバーの意見を聞くと、自分が覚えていないところの重要なポイントに気づかせてもらえます。これもまた非常に記憶に残ります。

うちでは、カスタマーサクセス部署といっても、扱っているプロダクトは2つあります。それぞれのプロダクト視点で、「この本にはこう書いてあるけど、うちはここができてないんですよねぇ」といった意見を聞けるのは非常に参考になります。

次の行動が決まる
今回の課題本は「カスタマーサクセスとは何か?」というカスタマーサクセス部署にとって必要なことがびっしり書かれた本を扱っています。
読書会の進め方は、一人一言感想を言ったあとに、部長が

「すぐ実践できそうなことって何がありそう?」

と一人一人に聞きます。
これがすごく効果的で、皆悩みながら「ここをこういう風に改善します」とかアクションプランを話します。
これは、「コーチング」の要素が多く含まれていて、
人は「自分で発した言葉に対しては責任を持つ」という心理があります。

「成長するために明日から9時に起きて1時間勉強するのはどう?」
「はい、やってみます」

より
「成長するには何をしたらいいと思う?」
「明日から9時に起きて1時間勉強します」

と言わせた方が実際に行動する確率は高いです。
その場しのぎであっても「本人の口から言わせること」はとても重要です。

しかも、読書会はチームのメンバー全員が聞いています
アクションプランを発言してしまった以上やるしかありません。
部長から、その日中に議事録がしっかりと送られてきますから(笑)


読書会は、価値ある情報が頭に整理されて入り、しっかり定着します。さらに、それを生かしたアクションまで落とし込むことができるので、とてもオススメです。
うちのカスタマーサクセスチームもPDCAを回しながらよりよい読書会になるよう続けていきたいと思います。
ちなみに次は、D.カーネギーの人を動かすです。


これからもマーケティング、カスタマーサクセス担当者にとって役に立つ情報を発信していきます。