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遠景と空

写真を撮ることが多かったのは、SNSに投稿するためだった。言葉の代わりに、写真を使っていたのだ。写真は寡黙なまま、空白を埋めてくれる。そこに写っているものは、とくに意味のあるものでなくてよかった。街中の写真は少ない。何かが近くではっきりと写っているような写真もそう多くない。遠景と空の写真ばかりだ。あまり考えずに写しては、色だけ加工して投稿する。色を加工するのは、少しでも現実味をなくすためだった。それ以上凝ったことはあまりしていない。1枚の写真が投稿できれば、それでよかったのだ。

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