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映像制作現場のサポート部署「TYPE」をご紹介!

TYPEは、「ベストクリエイティブのための、ベストサポートを。」をモットーに、映像制作現場のあらゆる業務をサポートする部署です。映像制作会社の中にこのような部署があることは珍しく、他の制作会社さんから導入や運営について問合せをいただくこともありました。弊社での取組みが、映像業界へのポジティブな動きのヒントになればと思い、今回はTYPEを紹介させていただきます。

▶︎TYPEの紹介

始めにTYPEがどのような部署なのか、簡単にご説明いたします。

TYPEは”Taiyo Kikaku Production Experience”の略で、ベテランプロデューサーがこれまでに培った経験を活かし、若手の制作部が直面する膨大な業務を総合的にサポートする部署として、2015年に誕生しました。
「増大・多様化する制作部の作業量と労働時間の改善」を一番大きなのテーマとし、制作部の頼もしいパートナーを目指し日々活動しています。他の制作会社さんにはない、太陽企画ならではのユニークな部署です。

▶︎映像制作にまつまる業務

続いて、TYPEのサポート業務をご紹介する前に、映像制作の進行管理を担当する「制作部・PM (ピーエム:プロダクション・マネージャーの略)」と呼ばれるスタッフが、日々どのような業務をこなしているのか、その一部を説明いたします。

制作部は、撮影現場で指揮をとり、企画から納品までの制作進行管理を担当します。スケジュールや各現場の仕切り・段取り、予算やクオリティの調整・管理など、現場の中心となるオールラウンドプレーヤーです。
そんな制作部が特に忙しくなるのが、撮影の前数日で、以下のような様々な対応に追われます。

この「撮影前・撮影・撮影後」の業務をサポートしているのが、TYPEの役割になります。

▶︎TYPEのサポート業務

では、実際にTYPEではどのようなサポート業務をしているのでしょうか。TYPEは、「レンタル販売部」「車両部」「撮影現場サポート部」の3つのサブチームで構成されており、主に以下の業務に対応しております。

【レンタル販売部】
・撮影用備品・機材のレンタル
⇨ 撮影で必要な備品約230品目を取り揃え、各案件ごとに貸出・納品・返却を一貫して対応

・撮影用消耗品の販売
⇨ 各種テープ類や細引、スプレー類、ティッシュやゴミ袋など、撮影に必要な消耗品約170品目を取り扱い

【車両部】
・ロケバス
⇨ハイエースや3tトラックなど計6台体制で、撮影機材の運搬やスタッフ送迎などに対応

【撮影現場サポート部】
・現場検温スタッフ
⇨コロナ対策グッズの手配や撮影現場での検温・消毒・換気を担当

・フードコーディネート
⇨フードコーディネートなど、撮影現場に欠かせないクッキングサービスを提供

2015年の立ち上げ時は、スタッフ4名で「備品レンタル・消耗品・トラック1台」でスタートしたのですが、制作部からの要望を取り入れたり、コロナなどの世の中の変化にも迅速に対応する中で、積極的に業務を拡大・拡充してきた結果、今は上記の通り幅広いサポートができるようになりました。

また、機材のレンタルや消耗品の販売の場合、対象の物をただ貸し出すというわけではなく、制作部がより借りやすく・返しやすい仕組み・環境も整えて対応しています。制作部に寄り添った「頼もしいパートナー」を目指し、より良いサービスを提供できるよう、日々成長を続けています。

▶︎TYPEのメリット・効果

このような制作部の業務をサポートするチームが、制作会社の社内にあるメリット・効果はなんでしょうか。

1番の大きなメリットは、制作部の撮影前の業務負担を大幅に減らすことができ、またそれがコストダウンにも繋がっている、ということです。

TYPEが対応しているサポート業務は、本来は外部の各専門業者に発注する必要があります。しかしTYPEが社内にあることで、機材レンタルや車両手配などを一括して依頼することができるうえ、外部に発注する場合よりコストも削減することができます。また、撮影備品・機材を保管しているため、制作部が実際に触れたり、確認することができ、知見UPに繋がり、操作間違いなどのリスクを避けることに成功しています。 

その他にも、車両部のドライバーが撮影現場の準備・片付けを手伝ったり、撮影現場サポートスタッフが、撮影時に急遽必要になったものの買い出しに出たりと、従来の担当業務の枠を超えたサポートもできています。
同じ会社の社員同士であり、またTYPEスタッフのモチベーションが高いからこそ、このような制作部に寄り添ったきめ細やかな対応ができており、それがTYPEの強みの1つになります。

▶︎SDGsへの取り組み

2015年時の立ち上げ時より、積極的に様々なサポート業務を拡充してきたTYPEですが、SDGsへの取り組みも早くからスタートさせていました。

以前にnoteでも取り上げた「サスティナブルな未来実現のための動画メディア『MEDIO』」を運営している、弊社のSDGs推進チームと一緒に、TYPEだからこそできている取り組みを2つご紹介します。

<MEDIOに関しては、以下をご参照ください。>

【ラベルレスペットボトル】
TYPEでは以前より現場スタッフ用・社屋のウェルカムドリンク用として、オリジナルの水とお茶(通称:TYPE水・TYPE茶)を提供していました。その水とお茶のペットボトルをラベルレスに変更しました。

その結果、年間約60kgものプラスチックごみを削減することができました。また、ペットボトルのキャップは、NPO団体を通じて発展途上国に必要な破傷風(はしょうふう)などのワクチン購入・寄付につなげています。


【リユースの体制つくり】
現場で使われなかった消耗品などを、他の撮影チームがリユースできる仕組みを作り、ムダな廃棄物を減らしています。また、テスト撮影等で使った衣装などの一部の日用品は、NPO団体と連携し困りごとのある方へ寄付をし、活用いただいています。

その他、撮影現場でのお弁当のムダを無くすべく、実際の現場でのお弁当消費状況を調査・データ化し、余分なお弁当の発注削減に努めるなど、TYPEだからこそできるSDGs活動に取り組んでいます。

▶︎最後に

大変ありがたいことに、これまでにもTYPEを見学したいとお声掛けをいただいたり、同業者の方から「内製サポート部門を立ち上げたが、うまく機能しない」といったご相談をいただくことがありました。

TYPEも、『業務が集中しやすい若手社員の業務を分業化して一端を担う』『業務効率化のための仕組みや環境を作る』というスタンスで、これまでに柔軟にサービスの拡充・変更を行い、損益分岐点に辿り着くまでに6年掛かっています。
そのような経験から学んだことは、制作部の労働環境改善を第一に掲げ、あらゆるサービスを積極的に取り入れ続けることで、制作部にとってなくてはならない部署にまで価値を高めることができ、その結果、安定した内製サポートチームとして確立させることができた、ということです。

TYPE自体も過渡期に入り、次のフェーズに向けて、組織の若返りやさらなる事業拡大を進めており、より良いサービスを提供できるよう、成長を続けている最中です。
今は太陽企画の社内案件にのみ対応していますが、今後は社外へのサービス提供も視野に入れ、業界全体の制作部をサポートするチームになることを目指しています。

まだ道半ばではありますが、TYPEがこれまでに取り組んできた事例をご紹介することで、制作環境の向上に繋がり、ゆくゆくは若い世代にとって映像制作業界で働くことが今より魅力的になるなど、未来へのポジティブな動きの一端になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 
TYPE、または太陽企画に関して何かご相談・ご要望などありましたら、以下よりご連絡いただければと思います。

▷問合せ先: https://www.taiyokikaku.com/contact/etc/


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