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『 メンタライゼーションでガイドする外傷的育ちの克服』①

先日この本をまとめて読書会にて発表をしたのでこちらで記事にしてみます。

自分はこの本※1で言う外傷的育ち※2に該当すると思います。私はこの本のおかげでメンタライズ能力が改善したと思っています。メンタライズとは自分自身や他者のこころの状態、たとえば感情や欲求や願望や考えや態度などに、気づく能力のことです。それが改善した結果、「自身の日常はもちろん、対話での振る舞いにとても良い影響があった。」そして「対話から学ぶ質量みたいなものが増えた。」そう思っています。「皆さんにもお勧めしたい…!」というわけでこれから数回に分けて紹介していきたいと思います。

ここで皆さんに聞いてみたいことがあります。

私の話をききたい人なんて誰もいない!」そう私が言い出したらびっくりされると思います。

ちょっと私の気持ちを想像してみてください。 そしてその想像をもとに私に声をかけるとしたらなんと声をかけるでしょうか?

  • 現にこうして読みに来てあげてるのに何言ってるの?」と言いますか?
    →私に対して「あなたは現実が見えてない。 自分の心の世界=現実だと思い込んでしまっているんだろうな、この人は。 」そのように思ったのかもしれませんね。

  • 落ち着いて」 と言いますか?
    落ち着いたら捉え方が変わるかもしれない。そう思ったのかもしれませんね。

これらは実は「メンタライゼーション」と言われるものの一部なんです。

メンタライゼーション 
自分には心(欲求・感情・信念)があると理解できる。自分の心に適切な言葉をあてられるようになること。これは他人に対しても同じ。他の人にも心があると理解できる。そして他の人の心に適切な言葉をあてられるようになること。それに加えて…推測はあくまでも推測にすぎず、事実とは限らないということ。このことを自分に対しても他人に対しても理解できること。

用語

『 メンタライゼーションでガイドする外傷的育ちの克服 』※1
本書では著者の豊富な臨床経験に基づき、いわゆる毒親、虐待などの外傷的育ちから生じる種々の心理・行動特徴について幅広く解説。適切なミラーリングと分離、メンタライズ力の成長を軸に、患者に安心感を与え心の成長を促す治療や支援方法を紹介する。 境界性パーソナリティ障害に対して効果が実証されていて、近年注目を集めているMBT(メンタライゼーションに基づいた治療)を平易に学べるよう構成された入門書。

外傷的育ち※2
外傷的育ちとは、子どものころに身体的、心理的、性的な虐待を受けた体験、心や脳にダメージを与えるような養育体験とその影響を意味する。このような体験は、大人になっても自分や他者の感情や思考を理解する能力(メンタライゼーション)に影響を与える。

おわりに

最後まで読んでいただきありがとうございました。
この後は3章まではわりとしっかり、後はざっくり触れるのみの予定です。今回のnoteを読んで皆さまの「スキ」やフォローいただけたら励ましになりますし、とても嬉しいです。応援してもらえるよう、がんばります。
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