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【台湾駐在ワーママ会】子供の教育環境は?

「台湾駐在ワーママ会」のいちみなです。
今回は「子供の教育環境」のご紹介です。

ワーママとして着任予定の方、もしくは今後海外で働きたいと考える方から
よく次のような質問をいただきます。

「駐在することになったけど、子供の教育環境が不安・・・」
「将来海外で働きたいけど、子供が何歳までに駐在するのが良い?」

確かに、親としては
・日本と同程度の教育が受けられるのか?
・駐在することで子供の教育にしわ寄せがいかないか?
など、心配が尽きませんよね。

・・・でも大丈夫です!
我々には「日本人学校」という強い味方があります!!


日本人学校とは

日本人学校は、日本国外に居住する日本人子女が「日本国内の小・中学校と同等の教育を受けられるようにした教育機関(いわゆる学校)」で、文科省が通常過程と呼ぶ「平日の毎日6時間程度の授業」を行う全日制の学校

wikipediaより

日本人学校は、現地の日本人会等が設置していることが多く、
保護者による「日本人会」等への加入が義務となっているところが多いようです(台湾でもそうです)。
日本人(日本企業や団体などの駐在員)の多い地域、非英語圏、教育制度が整っていない国などで設立されているそうで、必然的に、駐在員が多いアジア圏では、日本人学校の在籍者が多い傾向があります。

2024年4月1日時点での在籍者数(※ 小中学部合計)は、
バンコク日本人学校(2,170名) が最多。
次いで
上海日本人学校(1,777名) となっており、
我らが「台北日本人学校」は生徒数739名で
バンコク、上海、シンガポールに次いで世界で4位の規模のようです。
ちなみにバンコクは、最も多い学年(小学校3年生/4年生)で
なんと 1学年14クラス もあります。

転出入手続き、何から始めたら良い?

海外赴任が決まったら
「公益財団法人海外子女教育振興財団」の
「海外赴任が決まったら」というページを是非ご覧ください。
この「フローチャート」が非常に参考になります。
海外赴任が決まったら | 海外子女教育振興財団コーポレートサイト (joes.or.jp)

そして「赴任前子女教育セミナー」も、できるだけ早めに受けてください。
赴任前子女教育セミナー | 海外子女教育振興財団コーポレートサイト (joes.or.jp)
ギリギリになると手続きが間に合わないものが出てきますのでご注意を。

なお、海外赴任に伴い、日本で通っている学校から転出する場合
「転校」ではなく「退学」という扱いになるそうです。
「小学校『退学』」かー・・・。結構衝撃的なワードでびっくりしました。

教科書は日本で受け取って!

忘れがち、というか 思いもしなかった のが
「現地の日本人学校で使う教科書は、日本で受け取っていく」
ということです。現地でも受け取れないことはないのですが
現地での受領はあくまでも「特例措置」のようです・・・。
我が家は直前になってからこの手続きをする羽目になったので
結果的に、出国の日の朝、教科書を受け取ってから空港に向かう という
なかなかシビレる体験をさせていただきました。

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日本人学校の教育環境(台北の場合)

さて、以下は台北に特化した話になるかもしれませんが
日本人学校の詳細な教育環境についてです。

充実した図書館、熱心な先生たち

台北日本人学校は、2022年に校舎の建て替えがありました。
現時点で 世界一新しい日本人学校 だそうです。
新しい校舎の最大の特徴は メディアセンター(図書館) です。
蔵書はなんと25,000冊以上。膨大な数の本と、居心地のいい室内が特徴です。

そして、教鞭を採られる先生たちも非常に熱心。
子供たちの個性と意思を尊重してくれる教育をしてくださっており、大変ありがたい限りです。
海外への赴任は原則として「手上げ制」のようで、
自分の意思で台湾に来ました、という先生たちの多いこと。
そのためか、熱意のある/柔軟な先生が多いような気がします。

英語と中国語が週1回ずつ

小学校3年生/4年生の段階では
英語と中国語の授業が週に1回ずつあります。
すごいなーと思ったのは、1つのクラスを3つのグループに分けて授業をすること。
1つのクラスが「初級/中級/上級」の3グループに分けらるため
1グループ10人弱 という、とても恵まれた環境で語学の授業を受けています。

学年ごとのクラス数の推移

例年、
・小学部1年生~3年生:4クラス
・小学部4年生~6年生:3クラス
・小学部中学部:2クラス
というように、段階的に減っていくことが一般的です。
というのも小学校高学年になると、
中学受験の準備 のために帰国をするケースがあるからだとか。
ただ、後述しますが、日本人学校の周辺には数多くの進学塾があり
台北にいながらでも、中学受験の準備は十分可能です。

卒業後の進路にびっくり

学校から配られた学校要覧には、中学3年生まで在籍した生徒たちの
その後の進路が掲載されています。
軽い気持ちでページをめくってみたら
「開成」「灘」「ラ・サール」「慶応」「早稲田大学高等学院」
などの文字がたくさん飛び込んできて、思わず二度見してしまいました。
当然、上記に進学した生徒の中には、
「帰国子女枠」で入学した生徒もいるかと思いますが
それにしても、錚々たる学校名です。

進学塾の存在

上記の実績を裏付けるかのように、日本人学校の周辺には
日本語で授業を行う塾がたくさん存在しています。
早稲田アカデミー、東進ハイスクールなどの進学塾、
公文などの学習指導教室、
ジオスなどの語学教室など、よりどりみどり。
小学6年生で英検3級に合格する子は結構たくさんいます。

ちなみにこれらの塾は、日本人学校が終わる時間に
スタッフの方が学校まで来てくれて、
該当する生徒を連れて塾まで移動してくれる ので、
学校終了後、保護者が迎えに行く必要はありません。
ありがたすぎるシステムです。

日本語の学童もあるよ

低学年のお子さんの場合、「うちの子にはまだ塾は早いわ~」
と思われるかもしれません。そのような場合でもご安心ください。
「博如(ひろか)日本幼稚園/児童館」という、
園長先生や保育士の先生が全員日本語を話す幼稚園/児童館 があります。
しかも上記の塾同様、学校までのお迎えがあり
学童が終わる時間帯には
バスで自宅付近まで送ってくれるサービスまであるため
ワーママ駐在員は、ここにお子さんを預けている方が多いです。
上記の塾同様、ありがたすぎるシステムです。

結論。「教育環境」について過度は心配は不要

もちろん海外ですので、
全てが日本と同じというわけにはいきませんし、
お子さんが、急激な環境の変化に戸惑ってしまうケースもあるかと思います。
ですが、少なくとも台北の場合

・日本にいたときよりもクラス数が多く、校内施設が充実している
・先生たちがとても熱心
・結果として、日本と同様(もしかしたらそれ以上)の
 教育を受けることができる
・塾などの選択肢も豊富

という利点があります(※ 個人の感想です)
ですので、お子さんの教育について
過度に心配する必要はないでしょう。
日本とは異なる環境の中で
お子さん自身が大きく成長するのを実感できるかもしれませんよ。

by いちみな@静岡/台湾/北京 https://note.com/ichimina/

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