Googleの障害で、エンジニアだった頃を思い出す

今日、Googleがダウンした。

YouTube、Gmail、Googleドライブ、Googleマップ……
Google系のサービスは軒並み落ちたらしい。
これを書いている最中も、障害は続いているようだ。

自宅で愛用しているGoogle Home(スマートスピーカー)も、「エラーが発生しました」しか言わなくなっている。
好きな音楽が聴けないのが、ちょっと寂しい。

仕事で使ってる最中だった人、もっと大変だろうなあ。
「仕事にならん!」とか憤ってたりするんだろうか。

そんな「どこかの知らない誰か」を思い浮かべたあと、
ああ、そういえば自分の仕事でもこんなことあったよなあ、なんて考えた。

私の職業は、つい3ヶ月前まで「システムエンジニア」だった。

それなりに大きな会社に勤めていて、社内SEとしてシステムの開発・運用を担当するチームに在籍していた。
いわゆる「情報システム部門」の仕事だ。

開発が進むにつれ、システムは大きくなっていく。
……と同時に、日々どこかで障害が起こったり、アラートメールが飛び交ったりしていた。

特に利用者(社内の誰かや、社外のお客様)に影響がある障害や、一歩手前の疑わしい挙動があると、すぐにメールやチャット、電話が飛んできた。
システムを監視するチームからの連絡ならまだいいが、ユーザーから直接電話がかかってくることもあった。
同じ会社にいる誰かなのだけれど、平謝り。気づけなくてごめんなさい。

大きな障害が起こったときには、朝から夜遅くまでPCの前で電話片手に張り付いた日もある。
情けない話、自分で調査や対処ができない場面もあって、伝書鳩のようになっていたこともあった。
5分おきに「今の状況を教えて下さい」って言われるの、なかなかしんどかったなあ……笑

そんなふうに、当時は「なんで俺、こんな障害対応ばっかり……」なんて思っていた。
でも、完全に「使う側」になった今、いろいろ考えてしまう。

"ヨソの障害"を経験すると、ああ、エンジニアさん頑張ってるんだな……とか。
「なんでこんな……」と思えるような局面にも、ちゃんと意味があったよなあ。

たぶん、ね!


……そんな思い出話を書いているうちに、Googleは復旧していた。
負けた。さすがです、Google先生!
現場のエンジニアさん、障害対応、お疲れさまでした。


(追記)
こういうことだったみたいです。


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