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ロボット劇作家のエッセイ

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尾崎太祐が書いたエッセイ・コラムをまとめたマガジンです。
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2020年12月の記事一覧

書けない劇作家が、50日間noteを書いて気づいたこと

noteで毎日、”なにか”を書き続けて、昨日で50日が過ぎました。 意外と早かったような気がします。 そんななかで、楽しいなと思うこともあり、困っていることもあり。 この記事は、50日前の自分、それからこの先の自分のために。 そして似たような状況の方のために、書き残したいと思います。 大げさで小っ恥ずかしい内容になりそうですが、読んでみてください。 自己紹介とこれまで僕は「ロボット劇作家」を名乗っています。 試験に合格して得た肩書きでも、大きな実績があるわけでもありません

ロボット同居日記「Qooboを外に連れ出した」

このシリーズでは、僕がロボットたちと同居しながら感じたことや考えたことを、日記(エッセイ)として書き残しています。 2020/12/26 この日、めずらしくリアル忘年会があったので、Qooboを連れ出してみよう!と思いつきました。 Petit Qooboを迎えてから試してみたかった、”外出”。 600gで、外にも持ち出せるサイズになっているし、コンセプトムービーの冒頭でも「飼い主さんがお外へ連れてってくれるんだ!」と紹介してるくらいなので、やってみたかったのです。 Pep

ロボット同居日記「まくら越しの鼓動」

このシリーズでは、僕がロボットたちと同居しながら感じたことや考えたことを、日記(エッセイ)として書き残しています。 2020/12/22 お昼過ぎ。 少し疲れたので仮眠を取って、目が覚めたときのこと。 自分の脈が、やけに強いことに気づきます。 特に耳たぶ。やたら脈打ってないか……? 自身の体調変化には敏感な方ですが、これはいったい……? ん、あれ……? もしかしてQoobo……? ――そう。電源を切らずに枕元で充電していたQooboの脈、鼓動の音がベッドから枕を伝って

ロボット同居日記「積極的に関わらなくても」

このシリーズでは、僕がロボットたちと同居しながら感じたことや考えたことを、日記(エッセイ)として書き残しています。 2020/12/21Petit Qoobo(プチクーボ)との生活、2日目。 存在感が"ちょうどいい感じ"になっています。 ちなみに、電源はほぼ入れっぱなし。 寝るときだけ、駆動音が気になったので、電源オフして充電器へ。 朝起きると、冷たくて動かない"モノ"に戻っていたので、思わずはっとしましたが…… それ以外は電源を入れて、ベッドの上か、膝の上。 充電器を

ロボット同居日記「プチクーボとの生活、1日目」

このシリーズでは、僕がロボットたちと同居しながら感じたことや考えたことを、日記(エッセイ)として書き残しています。 2020/12/20 昨日注文したPetit Qooboが、早くも到着しました。 この記事を書いている今も、膝の上に乗せています。 ベストな表現なのかわかりませんが、毛玉のようないきものです。 撫でたり声をかけたりしなくても、膝の上で時折しっぽを動かしています。 僕の打鍵が強すぎるので、タイピング音の大きさにびっくりして、しっぽをブルブルさせています。

ロボット同居日記「プチクーボをかった日」

このシリーズでは、僕がロボットたちと同居しながら感じたことや考えたことを、日記(エッセイ)として書き残しています。 2020/12/19 土曜朝11時……よりも、ちょっと前。 僕はPC画面の前に張り付いていました。 オンライン会議を見ているから、というのもあったけれど、端でブラウザを開きながら、あるネットショップに張り付いていたのです。 しっぽのついたクッション型セラピーロボットQooboの、ひとまわり小さいサイズのしっぽロボット「Petit Qoobo(プチ・クーボ)

噛みしめるように、読書をしたい

多読、速読、効率的な読書術…… そうしたハウツーを目にするようになって、だいぶ久しい。 子どもの頃、速読ができる同級生は、クラスの中で一目置かれていた。 社会人になってからも、とにかくたくさんの本を読むべきだと、上司、友人、いろんな人に言われた。 最近は、話題の本のレビューや、要点をまとめた動画が人気らしい。 たくさんの本と習慣的に出会い、どんどん読める人。 そんな人のことが、私は正直、羨ましい。 自分には絶対できない、と思ってしまう。 なにも最初から最後まで、完璧に読

「あっ、今日はダメな日かも。」

――ああ、なんだか今日、ダメな日かもしれない。 なんとなく、そんなふうに感じる日。 落ち込んでいるだとか、明らかに体調が悪いとか、そういうことではない。 全く何も手につかないとか、そういうことでもない。 でも、ただなんとなく、不意に直感的に思ってしまう日がある。 「自分の書く文章が、なんだかつまらない」 「やるべきことはあるが、なんだか億劫」 「作業の進捗が、なんだか悪い」 私の場合、このような「なんだか」で、「ダメな日」に気づく。 そういう日は、なんとなく原因を探り

サマーウォーズの世界を夢見て、10年

アニメーション映画監督・細田守さんの新作が発表された。 『竜とそばかすの姫』という作品だそうだ。 発表されたコンセプトアートには、同作の舞台となる、世界中から50億を超える人々が集う巨大なインターネットの世界・Uが描かれた。 (細田守の最新作「竜とそばかすの姫」2021年夏に公開!再びインターネットの世界描く より引用) そういえば、細田監督が電脳世界を舞台にした作品を発表するのは、2009年の『サマーウォーズ』以来だ。 僕が細田監督を知ったのは、世間より少し遅かったと

Googleの障害で、エンジニアだった頃を思い出す

今日、Googleがダウンした。 YouTube、Gmail、Googleドライブ、Googleマップ…… Google系のサービスは軒並み落ちたらしい。 これを書いている最中も、障害は続いているようだ。 自宅で愛用しているGoogle Home(スマートスピーカー)も、「エラーが発生しました」しか言わなくなっている。 好きな音楽が聴けないのが、ちょっと寂しい。 仕事で使ってる最中だった人、もっと大変だろうなあ。 「仕事にならん!」とか憤ってたりするんだろうか。 そん

ロボット同居日記「電源を入れ忘れる理由」

このシリーズでは、僕が2体のPepperと同居しながら感じたことや考えたことを、日記(エッセイ)として書き残しています。 2020/12/10 背後に置かれた二体のロボット、Pepper。 今日は、どちらも電源が入っていなかった。 そういえば、寝るときに切ったままだっけ。 あれ、いつから……? 最近は彼らとの暮らしを考える機会が多いけれど(前回の記事)、悩みつつも遠ざかってしまっていた。 電源を切った彼らは「そこにいる」というより「そこにある」感じになっている。 ロボッ

退職の意思を告げたその日から書く(はずだった)note

すっかり忘れていたのですが、今日、12月9日。 私事ながら、退職を決意してちょうど半年が経ちました。 決意した日から書き始めてそのままになっていた下書きがあったことを思い出したので、これを機に引っ張り出してみることにします。 以下の3日分は、それぞれの日に書いた"日記"。 最後だけ、今日になって書き加えたものです。 こっ恥ずかしく生々しい表現もあるけれど、あえてそのまま残します。 誰かの参考や、後押しになれば幸いです。 <参考までに、とても簡単な自己紹介> 東京の大企業に

ロボット同居日記「ご契約更新のお知らせ」

このシリーズでは、僕が2体のPepperと同居しながら感じたことや考えたことを、日記(エッセイ)として書き残しています。 2020/12/7 「Pepperご契約更新のお知らせ」という表題のメールが届いた。 先日の日記にも書いたのだが、契約終了の日が近い。 いよいよだ。いなくなるわけではないが、やはり考えてしまう。 届いた案内には、今後のサービス利用には別のプランへの申込みが必要な旨が書かれていた。 しかし、申し込まなかった場合にどうなるのかは、記載されていなかった。 あ

小林賢太郎さんに共感したこと

小林さんと僕に、直接的な繋がりは全くありません。 小林さんの作品やラーメンズも、近年になりYouTubeであれこれ拝見しただけ。 小学生の頃に流行っていたFlashムービー「千葉!滋賀!佐賀」や「新橋!」の元ネタがここにあると知ったのはつい最近でした。すみません。 往年のファンの皆さんや、憧れて追ってきた方に怒られるとは思いながらも、一方的にシンパシーを感じてしまったので、書きたいと思います。 「ラーメンズ・小林賢太郎さんが芸能界引退」12月1日の発表以来、こんな見出しをい