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[採用ノウハウ]『未経験者歓迎!!』にしてしまうと、実は応募者が減ってしまうというウソみたいなホントの話。


こんにちは、採用コピーライターのたいすくです。
今回は、中小企業の経営者、人事の方に向けた中途採用における【採用ノウハウの記事】になります。

求人広告において【未経験者歓迎!】と書くと、誰でも応募ができるハードルが下がるため応募数が増えると思いがちです。実際、そのように提案してくる広告代理店もあります。しかし、4000社以上の求人広告制作と採用実績を持つ僕から言わせれば、安易な【未経験者歓迎!】は応募数を減らすばかりか、求める人材の応募・採用・定着につながらない悪手です。

その説明をさせていただきたいと思います。
 
 

【01】【未経験者歓迎!】が応募数を減らす理由

グラフ下がる

先にお断りさせていただきますと、人気の職種、名前が知られている社名・サービスに関わる仕事の場合は、この法則は当てはまりません。【未経験者歓迎!】をつければ応募数は増えます。

それ以外の職種の場合、

【未経験者歓迎!】は必ずしも応募数を増やすことにはつながりません。なぜなら求職者にとって【未経験者歓迎!】は自分が応募できる求人ではあるものの、自分が応募する理由もない求人だからです。

さらに近年、世の中には【未経験者歓迎!】の求人広告が増えています。求職者にとって、他にも選択肢がたくさんある状態。【未経験者歓迎!】をつけたことによって、その他大勢の広告の1つになってしまうのです。

それが、安易な【未経験者歓迎!】は応募数を減らすばかりか、求める人材の応募・採用・定着につながらない悪手、と僕が断言する理由です。

では、どうするべきなのでしょうか。
 
 

【02】【ハードルの低い応募条件】を、あえて作る

ハードル

応募条件というと、【営業経験3年以上】とか【簿記3級を持っている】とかをイメージされるかもしれませんが、そんな大したものではなくていいのです。もっとハードルを低く設定します。

・10名以上の飲み会の幹事経験をお持ちの方
・3名以上のアルバイト・パートをまとめていた方
・1年以上ブログを更新していた方
・5本以上の動画をYoutubeにUPした経験がある方
・PowerPointで30ページ以上の資料作成経験がある方 など

例えば、こんな感じ(↑)。

このような【ハードルの低い応募条件】をあえて付けると、求職者からすると「自分は応募できるのか」「応募したとき有利なのか」「何ができると活躍できるのか」「どんな仕事なのか」、イメージが湧くのです。

イメージが湧かないただの未経験者歓迎求人よりも、イメージが湧く応募条件がついている求人のほうが印象に残るし、応募しやすいため、応募数が増えるのは当然です。しかも、スキル面で求めているターゲットからの応募も望めます。
 
 

【03】【未経験者歓迎!!】の検索条件としての有用性

外国人が考える1280×500

とはいえ、転職サイトには検索機能がついており、【未経験者歓迎】検索による求人エンゲージ率はバカにできません。

【未経験者歓迎】フラグにチェックを入れるためには、求人広告上に未経験者歓迎の求人であることを証明するために、「未経験者歓迎」という文言を表記しなければならないといった制作ルールが定められていたりします。

「じゃあ、このテクニック使えないじゃないか」

と思われるかもしれませんが、きちんと両立させる方法があります。
 
 

【04】未経験者歓迎と応募条件の合わせ技

女性1つ

学歴不問 【職種未経験者歓迎!!】
■できるだけ多くの方とお会いしたいと考えています!
※3名以上のアルバイト・パートをまとめていたといった経験をお持ちの方は加点評価いたします。応募フォームの自己PR欄にご記載ください。

こんな感じ(↑)です。

媒体ごとに制作ルールは異なりますが、募集職種と関連性の低い経験の場合、このように加点評価対象として記載することができるはずです。そして、この書きかたならば、【ハードルの低い応募条件】を書くことと同じ機能を求人広告に組み込むことができます。

注意点を1つ。

すごく簡単そうに書きましたが、この【ハードルの低い応募条件】をどういう例え、表記にするかが一番重要なところで、相場観とセンスが求められます。ここを間違えると、かえって効果は悪くなりますのでご注意を。

「くわしいお話が聞きたい」または「求人広告制作や添削を依頼したい」といった依頼がございましたら、僕の連絡先(t.oyamada@think-shift.jp)までお気軽にご連絡ください。m(_ _)m
 
 

【05】【ヒント】実はペルソナ設定の応用

就活生2

求人を成功させるためには、「誰に」「何を伝える」の設定が重要です。「誰に」を考える時にペルソナ設定を行なうと思うのですが、今回ご紹介したテクニックは、「“誰に”を求人広告を見る人に分かりやすくした」ものなんですね。

そう考えると、【未経験者歓迎!!】と書いて誰でも応募できる状態にするよりも、【ハードルの低い応募条件】を書いてどんな人を求めているかを分かりやすくしたほうが、応募数は集まるし、狙ったターゲットからの応募数も増える、ということがお分かりいただけるではないでしょうか。

今回は以上となります。
ここまでお読みいただきましてありがとうございます。
 
 

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