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GWに家族で楽しめる映画紹介『酔拳』

こんにちは、コピーライターのたいすくです。
今回も、ゴールデンウィークに家族で楽しめる、ハズレのない映画をご紹介したいと思います。

作品タイトルは『ドランクモンキー 酔拳』です。

『ドランクモンキー 酔拳』って、どんな映画?

香港のアクションスター、ジャッキー・チェン初期の名作です。カンフーアクション映画というと一部のマニアックな人が大喜びする男の世界が描かれることが多いのですが、この作品は明るく楽しい痛快活劇となっている点が大きな特徴です。

清朝末期にに実在した洪家拳の達人ウォン・フェイオンの若かりし頃を描いたという設定の完全オリジナルストーリーです。本作は、完成度の高いカンフーアクションに加えて、ところどころにドリフのコントのようなお笑い要素が入り、かつ信頼し合う師弟関係にホロリと涙する…そんないろいろ詰まった娯楽エンターテイメントとなっています。

『ドランクモンキー 酔拳』のストーリー

主人公のフェイオンは、一八拳の一流の使い手であり、先祖代々の墓地を所有する地主ウォン・ケイインの息子フェイオン。正義感を持ち合わせているものの、仲間たちと真面目な修行はサボり、少しウデが立つことを鼻にかけるチンピラ崩れでした。ある事から、これまでの悪行がバレてしまったフェイオンは父親から、「赤鼻のソウ」と呼ばれるカンフーの達人のもとで修行することを命じられてしまいます。赤鼻のソウは“弟子殺し”でも有名で、ソウの元で修行をさせられた者たちは、みんな身体を壊してしまうというウワサも。

「そんなじいさんの下にいたら殺されてしまう!」と逃げるフェイオンでしたが、空腹には耐えられず、中華料理屋で無銭飲食を試みます。しかし、全員がカンフーの達人という店員たちに袋叩きに。そんなフェイオンを助けてくれたのは、またまた店に居合わせた1人の老人。彼のカンフーによってなんとか2人で逃げることができたのですが、その老人こそ「赤鼻のソウ」であり、フェイオンは捕縛され、無理やり修行させられることになるのです。

地獄の修行がはじまりました。ウワサ以上の過酷さに1日で音を上げたフェイオンは、赤鼻のソウを出し抜き、修行場から遁走します。あてもなく街をさまよっていると、1人の男と休んでいた場所をめぐってケンカをすることに。しかし、この男イェン・ティエシンはスゴ腕のカンフー使い。フェイオンはまったく歯が立たず、ボロ負けしてしまいます。イェンに腰抜けと罵られ、股の下を犬のようにくぐれと命じられ、その通りに実行するフェイオン。得意なカンフーで負け、プライドをへし折られたフェイオンの心に湧いたのは「悔しい!」という思い。フェイオンは深く反省し、赤鼻のソウのもとに戻り、修行を再開するのでした。

もともと才能のあったフェイオンは、赤鼻のソウから課せられる修行を受けて、メキメキとウデを上達させていきます。そして、ソウから奥義を伝授されるまでに。それが「酔拳」でした。酔拳とは、中国の伝承に伝わる8人の仙人たちをモチーフにした型と剛拳と、酒を飲んで酔っ払ったことによる予測不能な動きを組み合わせたもの。いつしか赤鼻のソウのことを信頼し、師として慕うようになったフェイオンは、その厳しい修行にも耐え抜くのでした。

しかし、別れは突然やってきます。ある日、フェイオンが買い出しから帰ってくると置き手紙が。そこには、「お前に教えることはもうない。お前はもう十分立派な武人になった。これからは一人でやっていける。お前のような優秀な弟子に出会えたことを感謝する。」という赤鼻のソウからの別れの言葉が書かれていたのです。寂しさと師に認めてもらった喜びに、思わず涙がこぼれるフェイオン。

その頃、フェイオンの父親は悪徳商人による土地をめぐる陰謀に巻き込まれ、殺人拳を使う達人に襲われていました。父親のピンチに駆け付けたフェイオン。そして、暗殺者はかつてフェイオンを打ち負かしたスゴ腕のカンフー使いイェン・ティエシンでした。フェイオンの修行の成果を見せる時がやってきたのでした。

『ドランクモンキー 酔拳』のオススメポイント

ズバリ、赤鼻のソウとフェイオンの師弟愛です!
赤鼻のソウはフェイオンに無茶な課題ばかりを出すのですが、しごくだけではなく、きちんとフェイオンのことを見守っているのです。居眠りしていると見せかけてきちんと起きていたり、フェイオンが危なくなったらすぐに駆けつけたり。そんな赤鼻のソウの優しさとフェイオンにかける期待を知ったからこそ、フェイオンは赤鼻のソウを信頼し、厳しい修行に向き合うことが出来たのだと思います。

現実世界では、「お前は〇〇になりたいんだよな。そして、そのためには〇〇が足りていない。だから、〇〇をしなければならない」といった正論を語り、理屈で分からせて下の者にやらせることをマネジメントだと思っている人たちがいます。子どもの教育においても同じです。しかし、理屈で人は動きません。人を動かすのは感情です。どうやって感情をゆさぶって行動に移らせるのか。そのために大事なことが、この映画ではさりげなく語られているので要チェックです。

興味が湧いたらぜひご覧になってください。アマゾンプライムで字幕版が見られるのですが、日本語吹き替え版のほうがオススメです。

ご案内は、株式会社think shiftの映画好きコピーライターたいすくでした。



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