無意味だとわかりながらも、人と比べて凹んでしまいます
原因は意外なところにあるかもしれません。
「佐野のことかな」と思ったくらい、私と似た相談者さまからマシュマロ経由でいただいたキャリア相談にお返事します。
「長文を読んでる時間はない!」場合は、こちらの「キャリアの休憩室〜3行まとめver〜」をご覧ください。
キャリア相談:無意味だとわかりながらも、人と比べて凹んでしまいます
いただいているキャリア相談はこちらです。
お返事1:観察力は強み。でも誤作動していませんか?
相談者さまは成長意欲が強く、これまでも切磋琢磨されてきた方なのではないでしょうか。
特に気になったのは、周りをよく見ている点です。
これは実は大きな強み。
観察力があるということです。
でも、その観察力が今、焦点を当てるべきでないところに向いているのかもしれません。
いわば「強みの誤作動」を起こしているのです。
決して「自信がないから比べてしまう」などの性格の問題ではありません。
むしろ、周りをよく見られる能力があるからこそ、比較に陥ってしまっているのかもしれないのです。
強みはときに、誤作動を起こします。
では、どうすればいいのでしょうか?
お返事2:「他者と一緒につくる成果」に目を向けてみよう
原因が「強みの誤作動」だとしたら、対策はシンプルです。
正常に作動している状態は何かを考えてみるだけです。
観察力を自分に向けるでもなく、他人に向けるでもない。
もうひとつ作動させられるものがあります。
それが「他者と一緒につくる成果」です。
仕事熱心であろう相談者さまに申し上げることではないかもしれませんが、「ひとりでできる仕事」はありません。
どんな仕事も誰かとの共同作業です。
この仕事の原点に立ち返ると、「他人が持っている能力Aと自分が持っている能力Bを観察して見つける。
掛け合わせて成果Xを生み出す」ことに集中できるのです。
このとき、もはや「他人と比べて自分は」という優越感を指標にしなくてよくなります。
観察力はそのままに、「相手の優れているところは」と探しつつも「成果のために使える優れているところは」という考え方に気が付けば変わっていきます。
確かに営業や販売など、どうしても比べられる仕事は多いでしょう。
それでもチームの成果のために共同作業はできないだろうかと考えることはできます。
具体例として「他者と一緒につくる成果」を挙げてみました。
自分でも他人でもないものに集中できないだろうか。
こんな風に考えてみるのはいかがでしょうか?
メッセージ
観察力という強みを持つ相談者さま。
その力を「自分になくて他者が持っている能力」や「自分と他者の成果の差分」に向けるのではなく、「チームとしての成果」に向けてみてはいかがでしょうか。
自分でも他者でもなく、共同作業による成果に相談者さまの強みである観察力を使ってみる道があります。
それでもまた比べてしまったら・・・また状況をマシュマロで聞かせてくださいませ。
一緒に前に進みましょう。
応援しています。
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