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【人生の話】消防士現場編

T13

現在、地方の公務員として働いている私ですが、これまでの人生はなりたい自分と現実の自分とのギャップに苦しんできました。
実際はそれが苦しいということにも気づいていなかったのかもしれない。。

【人生の話】幼少期~消防学校編では少年期から消防学校までを書かせてもらいましたが、ここでは消防士現場時代へと話を進めていきたいと思います。

消防士 現場時代

半年の消防学校での生活を終えて、いよいよ災害の最前線である消防署の現場勤務が始まります。9月頃に自分の配属される消防署を告げられドキドキしながら配属先の所へ向かいます。

元々、消防学校で消防の世界は自分には合わないのではないかと感じていた私は、胸の高鳴りといった感覚はなく、これからどうなるんだろうかといった不安の方が強かったと思います。

実際に消防署での生活が始まってみると、シンプルに辛かったです。
何が辛かったかというと、共同生活が私には耐え難かった。
24時間寝食を共にする消防署での生活は思っていた以上に神経をすり減らしました。
また、これまでの消防学校とはことなり、様々な年代、立場の方々と一緒に生活(仕事)することは、コミュニケーション力や臨機応変な対応力が求められて、この能力が低い私にとっては、ほんとにしんどかったです。
また、消防士は火事や災害対応がなければ外に出ていくことはないのですが、消防署内での生活は24時間続くので、これが若手職員にとっては訓練の場であり、試練の場でもあります。

どういったことかというと、例えば私の務めていた消防署では食事を3食、自炊していました。

この自炊が若手職員にとっては苦行なんです。
若手職員は16時ごろになると訓練を終え、食堂へ集合です。
ここから、食事の準部が始まるわけですが、鍋の洗い方、包丁の持ち方から一挙手一投足が先輩職員の監視の目にさらされます。

要領の悪い動きをしようものなら、怒られます。
「お前のキャベセン(キャベツの千切り)はキャベヒャクだな!」とか
色々言われます。。

特に要領の悪かった私は、集中砲火を受けることもしばしば
食堂にいるのが、しんどくてやたらと風呂洗いにフェイドアウトしていた記憶があります。

食事作りをはじめとした生活力と、先輩の顔色をうかがう危機管理能力のスキルがひたすら鍛えられた、現場時代でした。

災害出場が全くなかったわけではありませんが、市内でも比較的のんびりしたエリアで勤務していたので、街中エリアで勤務する同期よりも災害の経験値は少なかったと思います。

多分、暇な場所ほど、それ以外の部分に目が行くし、それ以外の煩わしさだったり問題があるんだなと思います。

消防学校での半年の生活、それから1年半の現場経験の中で私は完全に自分を見失い、同時に自信を失っていました。
思っていた自分と本当の自分は違うんだと初めて気づきました。
これまで、自分は演じていた。だから、なんとなく違和感があった。消防という世界に入り、現実を知ることで、抱えていた違和感が劣等感となり襲いかかってきました。

こんな気持ちになるのは人生で初めてでした。

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T13
平成元年世代 瀬戸内エリアの消防局に務めています。 公務員のキャリア、防災、消防のことを発信しています。 HIPHOP(日本語ラップ)、バスケ、読書が好きな男です。