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プロダクトデザイナーが陶芸を習い始めて一年経ったので、町の陶芸屋さんをそろそろ始める。

本業がプロダクトデザイナーの自分ですが、自らの手でモノを作りたくなり、一年ほど前から陶芸を始めました。少しは上達してきたので、自分のためではなく、人のために作品を作って販売していきたいと考えるようになってきました。

そこで思いついたのが、町の陶芸屋さん

町の陶芸屋さんとは何かというと、お店には器は置かないで、来たら話しながら、欲しい器のイメージを聞いて、自分がデザインして作って、一か月後にお届けするみたいな感じです。

つまり、既に作った器を販売するんじゃなくて、オーダーメイドのように注文してくれた人の話を聞いて、作る器を決めていくスタイル。値段も形や色も一緒に話しながら決めたいと思っています。

色から形まで大体オーダーメイドで出来るのは陶芸の強みと、自分のデザインスキルを活かし、企画・デザインから製造、販売を一緒にやる形です。


仕組みについて

普通、器を買うときは既製品を買うことが多いかと思います。既に作ってあるものの中から自分のお気に入りを探すことになりますが、本当に自分に合っている形や大きさを探すのは難しいものです。

今回提案する「町の陶芸屋さん」はオーダーメイドのように、しっかりヒアリングしてから器を作ることで、自分にとってピッタリの愛着のある器ができるのではと考えました。器を選んでもらうんじゃなくて、一緒に器を作っていくイメージです。

ちなみに、東京・板橋で築100年の古商家「板五米店」を間借りして、自分のお店をやっています。その対面の良さ、実物を見ながら話せる良さを活かしつつ、オンラインも対応していきたいと思います。


①器を作ってほしいと連絡してもらう。
②一緒にどんな器がいいか考える。(オンライン・対面)
③自分がデザインし、実際に作る。
④完成品を送る。

これは実はデザインするときとほぼ同じ方法です。デザインのクライアントワークでもまずヒアリングして、一緒に議論し、クライアントが本当に欲しいものを提案します。そしてデザインし、製造に入ります。

それを今回は一人で企画から製造まで全部やっちゃいます。


陶芸の製作工程

せっかくなので、陶芸について紹介していきます。そもそも陶芸とは、「焼き物」を作る技術のことを指します。普段よく使う湯呑、お皿、茶碗などは焼き物で出来ているものも多いかと思います。

焼き物には磁器や陶器など種類があり、自分が扱っているものは陶器になります。陶器は粘土を素材とし、熱伝導率が低いことから、熱くなりにくく冷めにくいという特徴があります。土の質感があり、暖かみを感じられます。

主な手順は、こんな感じです。

①粘土を練る(中の空気を抜き、組織を柔らかくする)

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②成形して、乾燥させる。(電動ロクロ、手びねりなどで形を作る)

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③素焼き(粘土を硬化させる)

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④釉薬をかけて本焼をする(高温で釉薬を溶かし、器にコーディングする)

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自分が「土練り」から「本焼き」までやる場合、大体一か月から一か月半かかります。自分で一から手で作ることができるのは時間はかかりますが、作っている最中もずっと楽しいです。


過去の作品

参考までに過去に自分が作ったものを紹介していきます。

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最後に

実際、自分に器を作ってほしい方を応募しております。自分ひとりで製作を行うため、ご依頼人数が多くなった場合は先着順または抽選を行いますのでご了承ください。

ご連絡はこちらまで。
件名に「器の相談」と書いていただけると幸いです。

info@taiseimishima.com

こちらでサポートして頂いたものは、日本の伝統工芸・モノづくりのために使わせて頂きます。