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ザ・エレクトロニック・レガシー・イン・サウス・オブ・キューシュー #1

(これまでのあらすじ)このところのハードワークが一段落したからなのか突然湧いて出た2連休。イクサの疲れを癒やすため、そして過去に抱いた後悔を払拭するため、タイラダはカゴシマ地方はイブスキに飛んだ!

 ドーモ、タイラダ・デンです。

 俺は今、長いクエストを終えて寒々しい自宅に戻り、一杯やりながらこの文章を書いている。

 単刀直入に言おう。もしこの文章を読んでいるお前が九州地方、または九州にアクセスしやすいところに住んでいる真の漢なのであれば、今すぐそのおろしたパンツをあげて「指宿いわさきホテル」に赴くのだ

 なぜか、だと? ここが聖地だからだ。何の、だと? 決まっているだろう。レトロゲームのだ

 そしてこれが稼働して、なおかつちゃんと遊べる「アウトラン」だ。

 「アフターバーナー」もあるぞ。もちろん遊べる。「スペースハリアー」は残念ながら調整中だった。だがちゃんとムービング筐体だ。(写真は撮ってない)

 さあ、わかったな。わかったらじゃらんでも楽天トラベルでも何でもいいからさっさと予約を入れろ

 わからない、だと? だったら「スペースハリアー」が、ゲームの歴史上どういう位置づけにあり、そのムービング筐体がいまだに稼働しているということがどういうことなのか、とっととグーグルせんせいにでも聞いてこい。わかったか。

 わかったなら話を続けるぞ。

 さて、俺はいわゆるピコピコ少年だった。僅かなコインを握りしめて近所のゲームセンター、ないしはデパートの屋上やゲームコーナーを巡るピルグリム・チャイルド。なけなしの財産を使い果たした後は、ゲームがちょーうまいお兄さんたちのプレイ姿を後ろから眺めて楽しむという、まあ俺と同世代の漢ならまちがいなく全員が通過してきた道を歩んできた。

 こういう体感ゲームのたぐいはだいたい1プレイ200えんとかするので、尚更自分ではできず、お兄さんの邪魔をしないように気を配りながら、「何時か俺もこのお兄さんたちみたいに、200えんぐらいポンと払えるようになって、思う存分ドムを叩き落とすんだ…」とか考えていた。

 月日が立ち、俺は200えんくらいポンと出せるようにはなったが、そのころには大型筐体はゲームセンターから姿を消し、かわりになんかカードをあつめてシュッと動かすようなゲームとか、でかい人形をヘナヘナのアームで小突き落とすようなヤツばかりがあふれていた。そのこと自体は別にいい。時代の流れというやつだ。俺の地元の、当時一番通っていたゲーセン(ゲーメストでハイスコアとか集計されていた店だ)も今はなくなり、小洒落た感じの居酒屋に成ってしまったが、何もかも仕方のないことだ。

 そんな俺に数年前、たまたまこのホテルを利用する機会があった。俺が受けた衝撃を想像してみてほしい。だがこういう場所だということを全く知らなかったせいで、そのときはほんのちょっとの時間しか楽しめなかったのだ。(当然、営業時間というものがあるのだ)
 今回の旅は、そのリベンジというわけだ。

 そういうわけだから今回はチェック・イン直後から入り浸り、食事して砂蒸し風呂を堪能して(名物だ)その後アミューズメントコーナーの営業時間ギリギリまでやりまくった。

 ちなみに、もちろんそこにあるのは最初に紹介した3台だけではない。他のゲームのラインナップも紹介してやろう。

 まずは大型筐体だが、ファイナルラップモナコGPタイトーのチェイスH.Q.なんてのもある(「こちらナンシー」「任せてちょーだい」)。

 シューティングは雷電、レイストーム、ダライアス外伝など。(ダラ外は前回は普通にできたのだが、今回行ったらモニターが死んでいた。残念だ)パズルゲームならぷよぷよ、テトリス、上海

 そして無論忘れてはいけない対戦格闘ゲーム。往時の格ゲーブームのど真ん中でゲーセンライフを過ごしてきた俺にとって、格ゲーは間違いなく俺自身の数%を構成している要素だ。その格ゲー2大メーカーの一つカプコンからはヴァンパイアセイバーとストⅡ’(ダッシュ)とストZERO3。あとなぜかストⅣ。(レトロゲームだけではなくて、ひかくてき新しいゲームもおいてあるのだ)そしてもう一方の雄SNKからはMVSで選べる真サムライスピリッツ! 斬紅郎無双剣! 餓狼伝説3!

よいこのみんなへ:「MVS」とはSNK(プレイモアじゃないころ)とADKが開発したゲーム基板で、複数のROMカセットを同時に差し込むことで一つの筐体でいろいろなゲームが遊べるという、画期的なシステムのことだよ!

 …よくわからないラインナップだ。どういう基準でこの3つなんだ。しかも筐体上のインストカードには違うゲームが書いてあるのに(「クイズ探偵ネオ&ジオ」)。

 おっと、もう少し続くが思った以上に長くなりそうなので、続きはまた今度だ。だが、ここまで読んで心のコンボゲージが溜まったやつは、悪いことは言わない。とっとと予約して来い

(つづきます)→(ました

 

  


 


そんな…旦那悪いっすよアタシなんかに…え、「柄にもなく遠慮するな」ですって? エヘヘ、まあ、そうなんですがネェ…んじゃ、お言葉に甘えて遠慮なくっと…ヘヘ