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菊芋餅は何故ヘルシーなのか

菊芋農家自慢の逸品、それが「菊芋餅」

菊芋餅

美味しさに健康をプラスした菊芋農家こだわりの極み餅、それが「菊芋餅」
聞きなれない珍しい菊芋餅は、丹精込めて育てた菊芋をもち米に練り込んだお餅で、お正月に食べる白餅とはひと味違った逸品です。

もち米だけのお餅と菊芋餅を食べ比べてみたら違いがわかります
日本の伝統的な食べ物である餅は、腹持ちがとても良く、噛む回数が増えることで満腹感が得られ、間食防止や食べすぎ防止に繋がります。
その半面、餅は糖質を多く含むため血糖値が上がりやすくなり、インスリンの分泌が増えることによって肥満につながりやすくなります。

焼きもち

いっぽう菊芋餅は、もち米にイヌリンを豊富に含むキクイモを配合して製造していますので、満腹感は得られるものの、食後の血糖値上昇を抑える働きや血液中の余分な中性脂肪を減らす働きなどにより、糖質の吸収を抑える働きがあります。
菊芋は「芋」と名前がつきますが、デンプンをほとんど含んでいないというのが特徴で、糖質制限向き&低カロリーな食材でもあるのです。

イヌリンの働き

決め手は菊芋のイヌリン
菊芋はイモではなく、ごぼうと同じキク科の野菜で乾燥菊芋の約60%を水溶性食物繊維のイヌリンが占めています。
野菜の中で、イヌリンの含有量はトップクラスで「天然のインスリン」「野菜の王様」とも呼ばれています。

イヌリンとは、菊芋やごぼう、にらなどに多く含まれる多糖類の一種で、糖の吸収を抑制し血糖値の上昇を抑える働きがあり、善玉菌を増やし、老廃物の排出を促すため、腸内の環境を整える効果も持っています。
また水溶性の食物繊維のため、腸内で水分を吸収してゲル状になり、一緒に摂った糖質の吸収を抑制する働きがあります。
イヌリンは腸内ではじめて分解されフラクトオリゴ糖となるため、腸内で善玉菌のエサとしても働きます。

イヌリンはここがスゴイ!
イヌリンは水に溶けるとゲル化し、胃から小腸への食べ物の移動を緩やかにするため、糖質の吸収速度を緩慢にし食後の急激な血糖値の上昇を防ぐ働きがあります。
血糖の上昇が緩やかであればインスリンが無理なく作用し、不足することがなくなります。
人間の腸内にはおよそ100種類、100兆個以上の腸内細菌が棲みついており、善玉菌と悪玉菌が常に勢力範囲を争っています。
善玉菌が優勢を保っている時は腸の調子が良く、劣勢になった時は便秘などの症状として現れます。
菊芋に豊富に含まれているイヌリンは、腸内で善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やし腸内の環境を整える効果があります。

菊芋は毎日、少しづつがイチバン効果的
ヘルシーだからと言って、菊芋や菊芋餅をたくさん食べてもあまり意味をなしません。
前述のように菊芋に含まれるイヌリンは、体内の余分な糖や悪玉菌を包み込んで体外に排出してくれる役目をしますので、毎日、少しづつを習慣づけた方が効果的なのです。

キクイモもちの原料はすべて自園栽培

もち米と菊芋は全て自園栽培

菊芋餅に必要な原材料はもち米と菊芋ですが、安心安全な栽培に心がけて栽培しています。
もち米は近隣生産者とともに必要最小限な共同防除での栽培ですが、菊芋は農薬不使用による有機栽培で作っています。

意外と知られていないキクイモとイヌリンの関係
先述のとおりイヌリンが豊富に含まれているキクイモですが、生食の菊芋を購入するときは注意が必要です。
菊芋は11月頃から3月ぐらいまで収穫されますが、長期保存が極めて難しい食材です。
新聞紙にくるんで保存とか土の中で保存というような保存方法もありますが、健康食材として菊芋を食べたいと考える方は避けた方がいいです。

菊芋にはイヌリンのほかビタミン・ミネラル・葉酸などの栄養成分を豊富に含む健康食材ですが、菊芋のイヌリンは土の中から掘り上げた時から徐々に減りはじめますので、健康食材として菊芋を求める場合は触って固く黒ずんでいない菊芋をお勧めします。

生食菊芋

乾燥キクイモは保存食として一年中活躍します
乾燥キクイモは約60%を水溶性食物繊維のイヌリンが占めています。
菊芋の栄養素を凝縮した乾燥キクイモは、水で戻すだけで栄養素を含んだ菊芋を召し上がれます。
菊芋は日持ちのしないのが難点ですが、乾燥キクイモとして加工しておけば、生食に近い風味でいつでも簡単に調理することができます。

水で戻せば5倍の大きさに戻ります

当園では健康食材の菊芋を最大限に生かした取り組みを行っています。
菊芋をスライスして乾燥加工した菊芋チップスは、そのままポリポリとおやつ感覚で食べることが多いと思いますが、毎日だと少し味気ない気がしませんか。
乾燥キクイモを水で戻せば約5倍の大きさになり、凝縮した栄養素も元通りになりますから、利用しないと勿体ないです。

菊芋は煮物、揚げ物、お漬物など調理次第でレパートリーが増える食材ですが、ひと工夫したら食卓の常備菜にもなります。

お漬物として菊芋の味噌漬けがありますが、菊芋チップスを水で戻し、みそ床に漬けるだけで自分に合った味噌漬けを作ることもできます。

乾燥キクイモ

まとめ
菊芋餅が何故ヘルシーなのかは、菊芋に含まれているイヌリンの働きによるもので、体内の余分な糖や悪玉菌を包み込んで腸内環境を整えてくれるからです。

お餅が恋しくなる季節ですが、菊芋餅だと「お正月にお餅を食べすぎたぁ」といった心配をしないでいいかもです。
スーパーフード菊芋を配合して製造した菊芋餅を健康維持に役立ててください。

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