ひらがなの語源を知っていますか?⑤(な〜の)
ひらがなの語源シリーズ第三弾です。インスタの更新順の都合で、noteは逆から更新しています。今回は「な・に・ぬ・ね・の」の5つをご紹介します。
全8回に分けて紹介
ひらがなの語源①(あ〜お)
ひらがなの語源②(か〜こ)
ひらがなの語源③(さ〜そ)
ひらがなの語源④(た〜と)
ひらがなの語源⑤(な〜の)
ひらがなの語源⑥(は〜ほ)・・・更新済み
ひらがなの語源⑦(ま〜も)(や〜よ)・・・更新済み
ひらがなの語源⑧(ら〜ろ)(わ〜ん)・・・更新済み
以前に更新した、3つもよかったらご覧ください。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
奈→な
こちらの変化は比較的わかりやすい変化だと思います。
”な”の4画目はの”〆”の部分は、”示”が崩れた形になります。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
仁→に
これはほとんど、元の形のままですね。"人偏”が縦線に変わっただけです。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
奴→ぬ
これと似たようなくずし方で、”好”という感じがあります。少し古いお好み焼き屋の暖簾で、下の写真のような文字を見たことありませんか??
私は子どもの時に、この文字を「お”ぬ”み焼き?」と読んで、頭がクエスチョンになったことがあります。
引用:https://product.rakuten.co.jp/product/-/ca5afa766b56422cb833c26e7d2d67c8/
”ぬ”は”め”と同じような形をしていますが、共通する左半分の形は”女”という字が共通する語源なんです。”ぬ”の丸の部分に該当するのは、”又”の部分です。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
袮→ね
しめす偏の形を崩す時は、2つ目、の書き方がセオリーな書き方です。
似た形で「わ」・「れ」・「ね」の3つがあります。それぞれにある縦線の原型は
「わ→のぎへん(禾)」
「れ→しめすへん(ネ)」
「ね→しめすへん(ネ)」
「れ」と「ね」は同じで、「わ」だけが実は異なります。
ちなみに、”しめすへん”って漢字で書くと”示偏”となるのですが、何で”しめす”って呼ぶのか不思議に思ったことありませんか??
”示”の形を少し変えると”ネ”の形に見えませんか?
元々、現代で使われている”神”とか”社”など、しめす偏がつく漢字は、”ネ”ではなく、”示”でした。なので、示(しめす)偏と呼んでいます。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
乃→の
”乃”を繋げて書いていた部分が、”の”の形にはっきりと残っていますね。
な行は語源となる漢字がシンプルなものが多いですね。共通する変化、共通しているようで語源の異なる変化など様々ですが、ちょっとずつ面白く思ってもらえたら何よりです。
次回は、た行をご紹介します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?