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【自己紹介】 書道家として、どういった価値貢献をしていきたいか。

1.自己紹介

名前:金子 泰之(かねこ やすゆき)
雅号:もうすぐしたらもらえる予定
年齢:30歳
所在:大阪
書道歴:先生のところで習っていたのは16年。習ってないけどやってる年数でいえば23年くらい
段位:たくさんあります
●中学生までの部
 硬筆:10段(特待生)
 毛筆:10段(特待生)
●高校生の部
 硬筆:9段
 毛筆:9段
●一般の部(2021年1月時点)
 硬筆:準六段
 毛筆:5級
 かな:四段
 細字:二段
 実用かな:準八段
 生活の中の書:準初段
※書道教室によって、高校生でも師範の資格を持ってる人もいています。私は現時点では持ってません。

2019年5月ごろから、書道家としての活動を細々とスタートしました。どんな書道家がいるのかな〜?とSNS調べてみると、思った以上に書道家や書道が好きで情報を発信している人がたくさんいることを知りました。

 たくさんの書道家がいる中で、自分の軸を持たずになんとなく活動をしていたら誰からも見てもらえないだろうな・・・と思ったので、改めて自分は書道家として世の中に「どういった価値貢献をしていきたいのか?」ということ考えました。

2.書道を始めたきっかけ・続けた理由

 書道家として実現していきたいことを2.でつらつら書きましたが、どうしてそういうことをやりたいと思うようになったのか・・・書道を始めたきっかけから順番に書き綴っていきます。

 よくある話ですが、母親からお習字教室に行ってみる?と聞かれたのが最初でした。その時は、特に考えずに行くと言いました。気がついたら毎週お習字に通って練習をしていました。面白いとも、面白くないとも思ったことはなく、ただなんとなく通っていただけでした。字が綺麗に書けることに、プライドを持ち始めたのは中学の時。塾にも通わせてもらい、勉強はそこそこできる方だったのですが、通っていた中学校の同学年のレベルが高すぎて、200人中50位くらいの順位でした。(他の中学校なら10位以内)

 その時に、自分は勉強では勝てないということを知りました。「勉強で勝てなかったら何で勝てるのだろう?」と考えた結果出てきた選択肢が、ずっと続けてきた書道でした。そこからお習字に没頭します。

 その後、少し選択を誤ったのが、大学で書道のことを専門に学ばなかったこと。進路を選ぶ時に、書の道で食べていけるイメージができなかったので、選択肢から除外しました。ただ、書道は好きだったので、大学では書道部に入りましたが、自分の好きなことではなかったことや、他に一生懸命やりたかったことがあったため、そこまで没頭はしませんでした。

 社会人になって、いろんなことが自分に合っていないことに気づき、「自分が楽しくワクワクしながら生きていく選択肢はないのだろうか?」と改めて考えた時に、出てきた答えが書道でした。

 ただ、出てきた書道という選択肢が出てきたとしても、それを選ぶかどうかは別問題。「書道=一部の人しか食べていけない」という考え方が根底にあったため、その道に進もうとは到底思えませんでした。私が、この選択肢を選ぶことができたのは、人との縁があったからです。

 収入、生きがい、家庭への貢献など自分の人生を構成するいくつかの要素をトータルで考えた時に、自分が幸せに生きていく上で最も必要だと感じたことが、書道を通して社会に価値貢献をすることでした。

 なので、まだまだ始めたばかりでしが、その実現に向けて今いろんな準備を進めています。


3.”書道”においての好き・嫌い

【好き】古典に則り、綺麗に見える ”字の法律” に従った字

”字”には、”法律”があります。

法律??

 言わば、綺麗に書くための決まったルールです。そのルールから外れると、綺麗には見えません。ただ、法律と言っても、実際の法律のように言語によって明確に定義されている訳ではありません。

 一字ごとに綺麗に見える「位置」「流れ」「角度」「長さ」「大きさ」などが”おおよそ”定められている、といった感じです。

【嫌い】なんちゃって書道文字

 巷で、よく見られる「書道パフォーマンス」「似顔絵文字」とかは、この法律をガン無視しているので、私はそれが嫌いです。あと、店主が自作で筆を使って書いたであろう飲食店の看板、とかもめちゃくちゃ嫌いです。それっぽく書いてますが、”それっぽい”だけ。(もちろん、それが好きという人や、それを見て元気になるという人もいてるので、それらを全て否定している訳ではなく、あくまで私の価値観です。)

 一方、高校生(今は大学生かな)でもインスタを見ているとすごいな〜と思う人もいてます。下記がそのリンクです。

その他にも、抜群にうまい字を書く人のインスタアカウントをご紹介します。


4.書道家として実現していきたいこと

■VISION
ひとりひとりの感性が評価される
文化度の高い社会を実現する

■MISSION

書道を通して自分の価値判断基準を明確にし、
物事を相対的に考える力を養い、
感性に従って生きられる人を輩出する

■CORE VALUE

① ユニークな感性・個性・才能
② 探究する楽しさ
③ 自己内省・自己自覚
④ 書道の美意識(流線美・空間美・濃淡美)


書道で何かをするというと、よくイメージされるのは書道の先生です。なので、上記の内容と書道がリンクしないように感じる人が多いかと思いますので、どうして上のようなことを考えたのか、について触れていきたいと思います。


5.ビジョンやミッションを考えた背景

上記のビジョンやミッションを考えた社会的背景がいくつかあります。

・ 世界のエリートたちは芸術を重要視しており、VUCAの時代を勝ち抜いていくためにはアート(芸術)による「感性・センス・美意識」の向上が重要なポイントになると言われています。

・現在の日本の教育では、個々が持っている思考の違いは、先生や親などの周りの大人によって均一化されて、自ら思考しない平凡な人材しか育成されいない状況だと考えています。そのため、多くの人が他人に敷かれたレールを歩く人生や、自ら置かれている環境に対して違和感を感じ取れず、何となく息苦しさを感じながら生きてしまっている人が多い。

・物質的に豊かな現代社会では、ステレオタイプ的な感動体験や娯楽が蔓延しており、自身の価値基準に関係なく大衆受けするように作られた感動を押しつけられおり、「自分は何を心地いいと思うのか?」「何をやっている時がワクワクするのか?」「心が落ち着いたり、涙が出るのはどういう時か?」などの自分の内側に本来ある価値基準を知ることなく、他人に選択させられた楽しみ方で生きている人が多いとも感じています。

 端的に言うと、日本の教育は未だに「考えるな」「言われた通りにやれ」っていうことを強要していますし、日常生活においても「考えるな、この製品が良いからこれを買え」「これが面白いから、これをやれ」ってことを強要されています。

 自分で考え判断していると思っていますが、実は”他の人から与えられた物差し”で自分が幸せかどうかを判断しています。しかし、強要されていると感じ取れないくらい、多くの人は感覚が麻痺しています。


 例をあげると、偏差値の高い有名な高校に行って、偏差値の高い有名な大学に行って、大学3年生になったらリクルートスーツを着て就職活動をして、良い企業に就職して、何年かしたら結婚して、式をあげて、子どもを育て、子どもを育てるために楽しくもない仕事を続けて、65歳くらいになったら定年して、老後はゆっくりして、そのために貯金して、、、って考え方を多くの人がしていると思いますが、それを”普通” って思ってませんか?


「偏差値の高い有名な高校や大学へは何のために行くの?」

「勉強は寝る間も惜しんで、あなたが心の底から楽しんでやっていることですか?」


 これは、良い高校・大学に行くこと、勉強することを否定しているのではなく、”親や先生から言われたからその選択を取った”ということや、”選択肢を与えられない環境しか存在しないこと”が問題だと捉えています。


 これまでだったら、そういった生き方でも幸せになれて良かったのですが、物や情報が飽和し成熟してしまった現代において、「物質的な豊かさ=自分の幸せ」という他人から与えられた一つの物差しでは限界がきてしまっていると考えています。


じゃあ、どうしたら良いの?

と、考えた時に必要になるのが、”別の物差し”です。

この”別の物差し”というのが
”自分が本来、内側に持っている価値基準に基づいた物差し”です。


 先ほども記述した通り、今の日本の教育や周辺の環境では、その物差しを磨く機会はほとんどありません。むしろ摘み取られています。

 なので、この別の物差しを見つけるためには、”芸術による学び”が非常に重要な役割を果たしていると考えています。

 多くの人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、書道は芸術の側面も持ち合わせています。なので、私はこういった問題に取り組んでいくための手段として書道を活かしていきたいと考えました。


 そのために、具体的にどんなことをやっていくのか、ということについては、また改めてご紹介させていただきます。

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