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支援の仕事を続けるためにやったこと

少し前に、支援の仕事を続けられた理由、というnoteを書きました。これは、私が環境として恵まれたことや、振り返ってみるとこれが意味があったことだったんだな、と感じていることを言葉にしたものでした。

今日は、私が意思を持って、支援の仕事を続けるためにやったことについて書いてみたいと思います。

1.先輩ソーシャルワーカーと繋がりにいった

私がソーシャルワーカーとして働いた最初の職場は、とても小さな事業所で、職員5名(常勤3名非常勤2名)でした。とてもいい方ばかりで色々と教えてもらいましたし、事業所内でも学びは多かったのですが、1つの事業所だけではなく他の場所のことも知りたい、ソーシャルワーカーと繋がりたいと思い、当時使われ始めていたfacebookで「精神保健福祉士」と検索し、同じ地域で働いている方を見つけました。

研修講師などもしている方だったので、FBで繋がった上で研修の場で繋がり、地域連携を目的に支援者飲み会をすることになりました。その会はしばらく続き、同世代の支援者同士で支援を深める場になりました。

2.支援に迷ったら基本に戻った

働き始めた就労継続支援B型では、特に働き始めの頃、日々の仕事の多くの時間を利用者のみなさんと作業をしていました。そう、最初は「作業をすることを仕事とする」以外の姿勢が身についておらず、作業を通してその人らしい「はたらく」や「生活」を支援するためには何をどうしたらいいのか紐解けていませんでした。

作業を一緒にする=支援をしていることになるわけではないことを理解しながらも、じゃあ何をどうしたらいいのか、というのを少し時間をかけて自分の中に落とし込んでいきました。

頭の中がぐるぐるになったときは基本に戻る。
自分に何が足りず、どこで引っかかっているのか、書きながら考えを深めることが多かったです。

3.自分自身と向き合った

関わった利用者の方は、精神障害のある方が多かったです。日々かかわる中で、面談を通し、個別支援計画作成を通し、体調不良時の対応を通し、自分自身の心が揺さぶられることもとても多かった。

その当時の管理者の方によく相談しましたし、ソーシャルワーカーの友人同士でもピアカウンセリング、ピアスーパービジョンのような感じでよく話しましたが、結局は自分の中でどう心を作っていくのかの作業は自分自身でしかできないことでした。

支援を紐解くことと同じように、紙に書いたりもしましたし、自分の思考や行動パターンに気づき修正を試みたり、受け入れていく作業が今このnoteに繋がっていると思っています。

4.お金の勉強をしてみた

私が働き始めたころは、まだ処遇改善加算がなく今よりもだいぶ低い給与水準だったと思います。最初はそんなに気にならなかったのですが、自分自身の年齢が上がるに従い、「何かせねばならんな…!」と感じ、FP3級の勉強をしてみました。

一般的なお金の知識も不足していると感じていたので学びましたが、20代のうちに学べてよかったなと感じています。
良くも悪くも、福祉の勉強だけでは学べない、社会構造や福祉が社会の中でどんな位置づけなのか、というようなことも理解するきっかけにもなりました。

5.自分の価値観と現実を同じお皿の上に載せた

私は、就労支援でソーシャルワーカーとしての経験がつめたことを本当によかったと思っています。パートナーの転勤というプライベートの都合がなければ、私は最初の職場から転職せずに就労支援の仕事を続けていたかもしれません。大変なことも多かったですがそれくらい自分に合っていたし、学ばせてもらったと感じています。

自分の本意ではないとはいえ、現実には私は転職することになりました。そこで「何がしたいだろう‥」と考えた時に思い浮かんだことが、元々精神保健福祉士をとろうと思った経緯でした。

私は、最初から就労支援がしたい、障害者支援がしたいと思っていたわけではありませんでした。やってみたからこそ、その価値がわかり、今では私のソーシャルワーカーとしてのアイデンティティの中でも大きな要素を占めていますが、「社会の中で生きづらさを感じている(障害有無にかかわらず)人」への何かしらのサポートや予防がしたかった、そこから始まったんだった、ということを思い出しました。

じゃあそれができる方法って何だろう?やりたいことって分野で言うと何になるんだろう、、と考えた時に、「産業ソーシャルワーク」「キャンパスソーシャルワーク」あたりが思い浮かびました。

じゃあその求人があるかとか、子育て中&パートナーの転勤の都合などに耐えうる働き方があるか、と考えた時に、その時の最適解だったのが「フリーになってみる」ことでした。

フリーランスで働くことは、淡く「いいな~」と思ったことはありましたが、いくつかの経験を経て、今このタイミング、この形であったからこそ実現できたことのように感じます。

今でも現在進行形で、「私らしく、支援の仕事を続けていくためにはどうしたらいいか」はテーマであり続けます。この自分の働き方を考えるって、自分に対する就労支援をしていくことだなと感じています。

私の就労支援の旅は続く。


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