心が動く瞬間
山本寛斎さんの訃報が流れた。
存じ上げてはいるものの、当たり前かもしれないが、面識はない。
しかし友人のお店に寛斎さんがいらした時の話しを聞いたことはあった。
気さくに話しかけてくださって、あたたかくて、ユーモラスで、その話した時間が今後の人生で特別な瞬間になるくらい良い時間だった。
ということが僕にも伝わるくらい、その方は山本寛斎という人間そのものに感動していた。
だからだろうか面識はないのに、僕も訃報には驚いたし、どこか心がざわめいた。
おそらく友人の話しがなければ、この心のざわめきはなかった。
山本寛斎という人が知っているだけの関係ない人だからだ。
しかしそうして関係ないものばかりであることは、どこか寂しいものだとも感じる。
何も気付かす、何も思わず、ただ通り過ぎてしまうからだ。
ということは生きるって、実はこの世界にじぶんに関係あることを増やしている。とも言えそうだ。
そしてその関係あることでツラいと思ったり、苦しかったり、悲しかったりもするだろう。
でもそれでも関係を持ちたがる、作りたがるのが人なのだろう。
だってやっぱり何も感じない、何も思わないは寂しいじゃない?
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
会う人の記憶に残るのは、派手さよりも実はまっすぐさやあたたかさだったりしますよね。
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