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所作の美しさを生み出すもの

周りを見渡せば経年変化しにくく、壊れにくいものに囲まれているなぁと感じるときがあって、それは自身の所作や動作が忙しない時や少し乱暴だなぁと感じるときのように思います。


どのように扱っても、向き合っても影響が及ばないものは便利で使いやすいはずです。

そのもの自体に心や注意力を向けることすら惜しいという忙しい人にはそれほど素晴らしい製品はないでしょう。


しかしじぶんが触れるものがじぶんから何も影響を受けていないか?
じぶんがそのものから何も影響を受けていないか?と言われたら、どちらもNOだと思います。


あなたが一度触ればあなたの指の圧や熱、脂などはそのものに影響を与えます。

そしてあなたもそのものに触れる仕草が、そのもの以外に触れるときのあなたの仕草にもなるのです。


そのときの仕草が、所作が美しかったり、やさしいかどうかはあなたが、変化してしまうもの、手入れが手間なもの、壊れてしまうものを身近に置いているかが関係しているように感じます。

じぶんという存在が、それらに触れることによって影響を及ぼして、その影響が目に見えるものを、その変化を許容しながら共に暮らしているかが、明日のあなたの所作を作る。

そのものを大切に思う気持ち。
でもいつかは変わって、なくなってしまう。
という矛盾した二つを抱えながら生きることを、そういう人を、そういうものを、人は無意識に美しいと感じるのかもしれません。


今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
じぶんがどう扱われたいかを実践している人の所作は美しいことが多いです。

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