やりたいことをやれと言われるワケ

あなたは今『行政書士』の資格を持つ人を探していて募集をかけた。

AとBという二人の『行政書士』の資格を持つ方が応募してきてくれた。


あなたは他には何か特技や資格などはありますか?
と訊ねる。


Aは、『司法書士』です。と答える。


Bは『日本のリンボーダンスの大会で三位』です。と答える。


実際に採用の場面の結果はどうなるかわからないが、会って直接話を聞きたいと思うのは、『行政書士』×『リンボーダンス』のBではないだろうか?

なぜ行政書士なの?かもしれないし、なぜリンボーダンスなの?かもしれないが、いずれにせよ、Bはなんだか気になるのだ。


それは単純に出てきた情報が、結びつかなそうなミスマッチとも呼べる組み合わせだったからだ。


しかしBは今日という日を想像していたかというと、想像していなかったと思う。

『行政書士』になりたかったし、『リンボーダンス』もやりたかった。
それをじぶんの特技として並べる日が来た。
そしてそのおかげでじぶんという人間に興味を持ってもらえた。


人が人に興味を持つのは、なんか夢中でやってたんだよね。という不確かな、けど真剣に積み重ねてきた今までの履歴と、それを過ごしてきたことで得られた今現在のじぶんの立ち振舞いや考え方に興味を持ってもらえて、まただからこそ気付けた相手のいいところなんかを、もっとこの人を知りたいとお互い思った結果で、それを事前に計画するのは難しい。

ここまで書いてきて見も蓋もないが、何がどう繋がるかは、わからないのだ。
そしてどれだけ計画してもその通りにはいかないし、計画したものがおもしろいとも限らない。


だからこそ好きなこと、やりたいことを今やれ。
という文言をネット上などでよく見かけるのは、そういう理由なのだと思う。

だって未来は誰にもわからないから。



今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
必然とか運命みたいなものも、最初は大体偶然ですよね。


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