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ラーメン二郎ダイエット

昨日のnoteで、太らない方法という記事を書いた。

その時に知人がしていたダイエットを思い出したので、今日はそれを書こうと思う。
タイトルにも書いたのだけど、

その名も『二郎ダイエット』なるダイエットだ。

この二郎はもちろん皆様ご存知のラーメン二郎の二郎である(トップ画のラーメンです)。
ラーメン二郎と言えば高脂質、高塩分で、高カロリーの代表のような食品で有名。
ダイエットとは対極にあるような存在だが、それをダイエットに使うという方法なのだ。

そもそも彼は最寄り駅に二郎ができてしまい、二郎が生活圏内でかつ徒歩圏内に入ってしまったので、欲望の赴くままに通っていたら、10キロ太ってしまったという。

だがもちろんだけど、二郎はやめられない。

そこで編み出したのが、先ほどの『二郎ダイエット』だ。

仕組みは簡単だ。
昼に制限なく、好きなだけ二郎をたらふく食べてよい。
しかしその後何も食べずに寝るまでを過ごす、というもの。
確かに夕飯を食べないわけだから二郎を食べていようと今まで夕飯に食べていた訳だから痩せそうだ。

結果は、痩せなかった。
なぜなら夜も食べたくなって食べてしまったからだという。

自分を律する力の弱い人だ、と彼を責めるのは簡単だが、その弱さ、甘さ、そしてそれほど食べたいと思えるものに出会えた彼が僕はいとおしいし、羨ましかった。

今まで人は完璧さやクオリティに感動してきた。
自分たちが不完全で完璧とは程遠いものだと知っていたからだ。
だがテクノロジーが進化して、人の作業のクオリティが補完され、エラーや不完全なものに出合うことのが少なくなった。

つまり人はいかに不完全であるか、エラーをするかの偶然と、それを容認されるそもそもの「愛嬌」がとても大切であり、愛嬌とは自身と他者それぞれに寛容なこと、許せる許される力で、許せる力はそんな自分も、まぁ、いっかと思える心だと思う。

彼は自分に甘いが、僕はそんな彼がいとおしいし、彼は逆に他人の甘さをナチュラルに受け入れられる人だと思う。

そういう自分や他人に対してのおおらかさの方が、スリムなことより、クオリティが高いことより、完璧なことよりも、実はずっと大事なのではないかと今回彼を思い出して感じた。

至らないのが人で、その至らない部分を愛さずしてどこを愛するのか?
と、もしかしたらダイエットは教えてくれているのかもしれない。

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