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写真と映像

2013年、僕はモロッコに一人旅に出かけたことがある。


対岸がスペインで、かつてフランスの植民地で、アラブの文化とアフリカの風土が混ざるその国は、アジアから出たことのなかった僕にとって、どこか神秘的で、初めて異邦人という気持ちを味わった国になった。


そのためか帰国してからもそのとき収めた写真を見返すことはよくあった。


先日そのときの写真を数年ぶりに見返したが、多くの景色を、また構図を驚くほど覚えていた。


記憶には、2つの神経細胞感で、信号の伝達が繰り返し行われるとその記憶は強くなると聞いたことがありますが、何度も気になって見ていたから、記憶にやはり残っていました。


https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3083.html
恵比寿にある写真美術館で、『マジックランタン 光と影の映像史』という展覧会をやっているときに、人の画像(写真)から映像への歴史を追う展覧会でしたが、最後が印象的でした。

写真も映像も、製作者の一番根っこにある想いは、「亡くなってしまった、もう二度と会えない大切な人に、また会いたい」だったそうです。

そのために生きているうちに残そうと、忘れないようにしようとした人の想いが、今の写真や映像の技術の根底にある。
という展示で印象的でしたが、モロッコの風景や出会った人々のことも、写真がなければここまで鮮明に覚えていなかったかもしれないと思ったら急に展覧会のことも思い出して書きたくなってしまいました。


今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
恵比寿の写真美術館の展示は、印象に残るものが多いんだよなぁ〜。

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