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歴史を学ぶ理由

知らないということで、あるいは相手の立場にたってじぶんがされたら、言われたら、どう思うか?

それらを経由しない発言や態度が人を怒らせたり、傷付けたりすることはあると思う。


アフリカのモロッコ出身の人とお話ししたときに、母国語に加えてフランス語も公用語で、学校や街中などでもフランス語での機会もあり、フランス語も話せますよ、と話していた。

僕は、いいですね〜身近に外国語が自然にあって。
日本は日本語だけでガラパゴスですよ。
と話した。


彼は少し複雑そうな顔をして続けた。


母国語だけだということはあなたのご先祖が国を守ったという歴史の表れで、母国語で学問を学べるというのは世界的に見ても、とても幸せなことですよ、と彼は述べた。


軽い気持ちで言ったこと、知らないということを反省した。



その後調べると、アジアで欧州列強の植民地となっていなかったのは、タイ王国と日本のみ。

悪名高いアヘン戦争で経済大国の中国 清が、インド、ミャンマーがイギリスに。
インドネシア、マレーシアはポルトガル、オランダ、イギリスが奪い合い、フィリピンは国名がそもそもフェリペ二世から来ているので長くスペイン→アメリカと移り、ベトナム、カンボジア、ラオスはフランス。


中南米が、ブラジルのみがポルトガル語で他がスペイン語なのも植民地の線引き。


アフリカに至っては、7か国で分割されていた。

大戦後、各地で独立戦争が起こり、欧州列強の植民地政策は終わったが、戦地になった場所と植民地というのは貧困が残る。

そうやって独立を勝ち取ったあとにも公用語として欧州の言語を、フランス語を、支配の爪痕を完全に消し去ることはできないもどかしさ。


この世界はそういうものを抱えながら、今がある。


僕が歴史というものを学ぶことが大切だと感じた出来事であり、国の、土地の、時代の歴史を知ることによって見えてくるものが、感じ取れるものがある。
そしてそれは目の前の相手をわかろうと、寄り添おうという姿勢でもあり、じぶんのこともわかろうという姿勢でもある。

だから僕は歴史が好きなのかもしれない。


今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
歴史を見ると、人って同じことばかりしています。


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