「記憶」と「忘却」
記憶が人である。
と話しているので「記憶する」や「記憶力」に意識が向いていそうなものだが、どこかボクは記憶と忘却はセットだし、仲間だとも思っている。
脳は生き残るためにネガティブなことを忘れまいと記憶した。
そしてそのあと忘却を覚えた。
つまり今記憶していることは忘却をかいくぐった記憶だとも言えるし、忘却は記憶の一部だとも言えそうだ。
何よりボクたちは忘却に数多く救われている。
ずっとその瞬間の、一番ホットなままの記憶や体感が残り続けたら、人は生きていけない。
だからこそ自然に、気付かれないように、忘却は記憶を薄めてくれる。
忘れることに罪悪感を感じていても、どんなに詳細に残そうとしても、忘却は少しずつ少しずつその感覚を薄めていく。
その中で残ったものが記憶だし、何だったかあのときほどハッキリと覚えていないよ。というものも忘却を経た記憶である。
ボクたちはもう少し忘却を、忘れるという脳の働きを、リスペクトしてみてはどうだろう?
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
中学生の時、テスト前に「忘れない脳ミソが欲しい」と言っている同級生にビックリしました、その脳ミソ、ベリーハードでは?と。
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