見出し画像

設定から考える

小学校3〜4年生の時、漫画雑誌を作っていた。

じぶんが漫画を描いていて、その漫画を友だちより外にも届けたいと思ったときに、いろんな人の漫画が載っていれば、その人の友だちの分、遠くに届くと思って漫画雑誌を始めようと思った。


しかし皆が漫画を描きたいなんて思っていないから、何を描いていいかわからないと言われ、僕が彼らに言ったのは、元々ある設定の細部をいじったら、どう変わるかを描いてみてはどうか?

という提案だった。



のび太が一番強い世界だったら、仮面ライダーが一番弱い世界だったら、その者たちの周りの者は、世界はどう変化するだろう、と。



amazon primeにあるオリジナルドラマ、『ザ・ボーイズ』を今観ている。


ヒーローと現代社会を描いたドラマなのだけど、漫画『ワンパンマン』や『僕のヒーローアカデミア』のようなヒーロー像ではないヒーローがそこには描かれている。

その手法はキャラクターに感情的になることなく、この能力を持ったヒーローが現代社会でどのように振る舞うのかを、淡々と観察したもので、だからこそリアリティーがある。

子どもが産まれたら母になるように、大阪に引っ越せば大阪弁で喋るように、環境を設定し、その変化を客観的に眺めて捉えることで、リアルなヒーロー像を観ることができるドラマで気に入っています。


そして目の前にある一つの要素を変えるだけで、今の世界はガラリと変化します。

そんなこともまた思い出させてくれる作品だったので、リアルなものがお好きな方にはオススメです。


今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
この指輪が冥王の指輪で、指輪を棄てにいく旅はどんなものだろう?という想像力が指輪物語を生んでいて、それは目の前の指輪を冥王の指輪と設定したところから始まっているとも言えます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?