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その人の上手いもの

好きなエピソードがある。

クリエイターで、「風とロック」などで知られる箭内道彦さんが、写真家の篠山紀信さんに、「写真うまいっすね」と言ったというエピソードだ。

これはピカソに絵うまいねということだし、イチローに野球うまいねっていうことだし、Amazonのジェフベゾスにビジネスうまいねというようなもので、もちろん誰も彼も思ってはいることなのだが、実際に口出すことは、ましてご本人を前にしてというのは皆が思っていること。

しかし箭内さんは写真家である篠山紀信さんに、写真うまいですね、と口にした。

もちろん笑いを取りに行ったわけでも、驚かせようというよりも、純粋に「やっぱり写真うまいな、この人。」ってきっと思ったのだと思います。

で、これって僕らのコミュニケーションにもどこか大切なんじゃないかと。

この人は何がうまいんだろう?
どういうところがすごいのだろう?
どういうことを大切にしているのだろう?

目の前にいるその人の篠山紀信さんでいうところの写真うまいっすね。
にあたるような部分はどこなんだろう?と思って接すること、そして箭内さんのように、その部分を純粋にすごいと伝えることって、僕たちはしたいし、されたくないですか?

やっぱりせっかく一緒にいるのだから、誉め合いたいじゃないですか。

今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
1ヶ月間相手のアラを探すのと、いいところを探すのでは、顔付きに変化が出てきそうですよね。

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