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一度底まで行ってみる

謙遜は美徳ではないよ。




と、かの名探偵シャーロックホームズはワトソンに話した。



いえいえ、じぶんなんて大したことないですから。



じぶんなんかよりあなたの方が、みんなの方が素晴らしいですから。というのが謙遜ではあるのだが、言葉の通り心の底からそう思うことは逆にむずかしいと思っている。



みんなどこかじぶんに期待をし、才能や力を信じているからこそ、謙遜ができるし、じぶんを保つこともできている。



そして一見じぶんを卑下する人なんかも、卑下している以上、やっぱりどこかでじぶんを期待している部類にも思えてくる。



だからこそほんとうに期待していないというのがむずかしいのだ。



しかし最近、一度ほんとうにじぶんはダメだな、無力だなぁと底までたどり着いた方がそのあと感じられる世界が変わるのではないかと思っている。


今までしてきた謙遜もほんとうになるし、底からする努力なども今までより真心がこもる。



卑下する訳でも謙遜でもなく、一度ほんとうにじぶん案外大したことないと本気で思うまで思ってみるということを試しているのだが、案外人間の肯定感は高く、これがまたむずかしいのがおもしろい。



底の底から見る光はどんなものだろう。




今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
物質とか暮らしでなくて、じぶんに対する気持ちの話です。








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