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最初のgive

今日最寄り駅の扉で、良い循環に運良く巻き込まれた。


その扉は押し戸で、重い扉なので通ったあと手を離すと物理的に元の位置に戻るようになっている扉であった。


最初に通った方が戸を押して外に出たが、次の方が通るときにその方がその人の通る分も扉を支えていた。
その人が通るのを見て、最初の方は手を離したが、支えてもらっていたその人は次に通る僕のことを気遣い、扉を支えてくれていた。

先ほどとまったく同じで、僕が通ったのを見るとその方は手を離した。


これらを目の前で見た僕はやはり後ろを振り返り、次の方のために扉を支えていた。
そして次の方が通るのを見て、手を離して帰路への道を歩き出した。



人は人に影響を受ける。
僕が人の性質の中で好きなところの一つに、「何かじぶんのためにしてもらったら、その人か、はたまた別の誰かにでも返してあげたくなる」という性質があるように思う。

じぶんばかりがしてもらってばっかりは、なんだかむずむずするし、申し訳ねぇってもんだよ。
と言わんばかりの違和感を、人種や性別関係なく、多くの人が感じるはずで、その身体に染み込んだ性質がいとおしい。


そして一番今回のことで思うのは、最初のgiveがとても大事だということ。
そのgiveからこの与え合う連なりは、いい循環は始まっているので、もらったからやろう、というのもとても素敵なのだけど、最初のgiveを生み出せる、流れを作れる人が、最高だなぁと思えた日常の一コマでした。


今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
じぶんには返ってこないけど、じぶんの通った道にいい空気が残ってあとを通る人が幸せそうなのを見て幸せだと感じられたら、幸せじゃないですか?

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