あなたの選んだもの
僕は気付くと身の回りのものにイギリス製のものが多いと気付く。
パスポートケースは「スマイソン」。
傘は「フォックスアンブレラ」というところで、冠婚葬祭用の革靴は「エドワード・グリーン」という靴メーカーで、スーツケースは「グローブトロッター」というブランドで、類似品の中からそれが必要なときに一つ一つ選んだ結果なので、何かしらの意味はありそうだ。
イギリス製品の特長は地味で武骨な佇まいで、どこか使いにくさやメンテナンスの必要のあるものが多い。
つまり見た目は冴えなくて、入口はめんどくさいヤツなのだ。
でももちろんいいところもある。
服や品を親子などで受け継ぐ文化があるために、長く使えるように作られていること、修理ができること。
つまりゆっくりゆっくりとじぶんなりの味が染み込んでいくということ。
現代の製品は買った瞬間がピークなものが多い。
その反面、花のように美しさが変化して時に逆らわない刹那的な美しさを宿すものもまた魅力的だが、時を味方にして魅力を増すものもまた魅力的だ。
こういう品を選んでしまうのは、僕の中にじぶんもそうありたいという思いがあるのかもしれない。
時とケンカせず、折り合いをつけて、あわよくば時を味方にして、少しずつ少しずついいヤツになりたい。
そういうじぶんなりの理想が、選んだものの中にもしかしたら含まれているのかもしれない。
じぶんの身の回りにあるものは、じぶんを写す鏡でもあるのかも。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
無意識、侮るべからず。
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