見出し画像

子会社サラリーマンの品格(1)イカゲームも終盤の勝ち方

2024/06/22  今年もいよいよ梅雨の時期になってきた、いくら「雨も情緒がある」と言っても、梅雨の後半になると「雨もいい加減勘弁してくれ」というタイミングがやってくるだろう。どうやったら快適に過ごせるだろうか。

日頃は明るく過ごすが自分の心の奥の話

実は、今まで会社を辞めたいと思ったことは滅多になかったが、この頃は辞めたいと思い始めた。理由は、昨年うちの会社も某企業に買収されて、その傘下に入ったのだが、そうなると単純に子会社という扱いに成り下がる。

親会社から見ると子会社なんて格下感覚、無能な奴らという視線は間違いがない。この先、あまりいいことはないだろうと思ってしまう。せいぜい大人しく過ごしているのが得策だろう。(目立たないように過ごすのだ)

その点、自分のボスは徹底している、完全にサラリーマンの鏡だ。(リスクを取って失敗を避ける為に)何もしない、何もやらない、完全にイエスマン、親会社には反論も意見も言わない、私から見ると人間のクズだがサラリーマンとしては立派だ。

昔は親会社側に居たから分かる子会社扱い

よく考えてみると、この会社に転職してきた理由も、前の会社が大会社の子会社で出世の見込みがないと確信したからだった。その会社の役員は全員親会社からの天下りで、毎日終業時間が近づくと、麻雀とゴルフの話に明け暮れていた。

サラリーマンなんてとにかく不合理なものだ、努力は報われることは少ない、配置転換になったら一からやり直すことになる、とにかく使われる身なので生意気だと生きていけない。(廃人のように働くしかないのだ)

サラリーマンはイカゲームのようだ

20代とか30代の人それに気付くことなく希望を持って働く、出世がこの世の勝ち組だと信じている。会社としてはそれでいいのだ、何であれモチベーションを持ってくれればいいのだ。しかし、ゲームは進んでいく。

40代と50代になるとゲームに勝つことが難しくなっていく、むしろ、そもそも勝つことができないゲームかもしれない。親会社からみると子会社の社員の能力や努力などどうでもいいのだ、親会社の邪魔さえしなければ。(子会社社員の能力は泡となって消えていく如きだ)

今は守り一辺倒でゲームの終盤

私の話の戻すと、このように子会社の従業員については悪いイメージしかない、完全に負の連鎖だ! しかし、お陰様で今の私も子会社でそれなりの地位をキープしている。会社の業績も親会社から小言を言われるレベルではなく順調にいっている。

冷静に考えて、あとどのくらいこの地位をキープできるのか、どのように立ち居振る舞いをしたらいいのか、体力の温存をどうしたらいいのか。いつの間にか、守りの姿勢、あまり前向きな姿勢ではない自分がいるのだ。

苦杯を舐めた子会社デビューとは

昨年買収された直後に、親会社とあるプロジェクトの仕事を一緒に行った。
私は真面目なので、プライドを持って積極的に取り組んだ、そして会議でリーダー的な役割も引き受けた。我々は子会社になったが(能力的には負けてない)というのをアピールするように・・。

しかし、それが仇になった。プロジェクトが終盤に差し掛かった時に、親会社の人から急所方針の変更が告げられたのある。「今、この段階で??」私は猛抗議をしたが、親会社の決定ということで覆ることはなかった、これまでの苦労が無駄になったのだ。

(もっと前に言ってくれれば・・)と感じたが、これが子会社になったことを思い知らされる強烈なデビュー戦になったのだ。いや、むしろ親会社も子会社であることを自覚しろという雰囲気もあったのだ。

□□□□□ 続きは次章にて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?